
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『兄と妹』を紹介する。作者のモノモリさんが、4月27日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、「ニコニコ漫画」で掲載中の『モノモリの4コマ』の作者としても知られる、モノモリさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■妹の名前をアンと紹介。兄の紹介は…

兄妹2人を紹介する場で、妹について「アンちゃん」と伝えた。紹介された側は、「アンちゃんっていうんだ」と名前を覚える。次に妹の隣にいる人物を示し「こっちがあんちゃん」と紹介。すると、「アンちゃんはその子でしょ?」と疑問を投げかけられた。
それに対し、「アンちゃんの兄(あん)ちゃん」「つまりアンちゃんの兄(にい)さん」と説明する。混乱を招く紹介をされ「なんでややこしい言い方するの!?」と言ったところ、兄自身が自分で自己紹介を始め…。
この4コマを読んだ人たちからは、「実際にありそう」「思わずセリフを音読してしまった」「口頭だと混乱する」「あんちゃんが名前だと勘違いして、あんさんって呼んでた人いた」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・モノモリさん「「シンプルなのに妙に記憶に残る4コマ」を目指して描いています」

――『兄と妹』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「日本語の曖昧さ」が好きで普段からネタを集めているのですが、「アンちゃん」という名前だけだと「アン」なのか「兄」なのか混乱するなと思ってネタにしました。
――本作では、人物紹介する際の言葉選びが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
会話自体はシンプルなんですが、読者が頭の中で整理しようとすればするほど混乱していく構造を意識しています。あと最後に「ネイサン」が出てくることで、“もう理解するのを諦める笑い”になるようにしました。全体的にコントのやりとりみたいになるようにテンポを大事にしています。
――モノモリさんは、本作以外にも多くの4コマ漫画を描かれていますが、特に気に入っているエピソードがあれば、理由と共にお教えください。
最近だと『言葉遊び』が気に入っています。もともと言葉遊びや漢字のパズル的なネタが好きなんです。『漢字の4コマシリーズ』などは連載にもつながった作品なので思い入れが大きいです。SNSでも特に反響が大きいので、思いついた時は嬉しくなります。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
会話の違和感から考えることが多いです。日常で「その言い方ややこしいな」と思った瞬間をメモしたり、言葉を分解したり入れ替えたりしています。あとはSNSで見かけた雑学や、ニュースなどから発想が広がることも多いですね。
――モノモリさんの作品は、感情の表現や色づかいからとても読みやすく感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
ありがとうございます!絵に関してはSNSであることを意識して「情報を増やしすぎない」ことを意識しています。4コマは読むスピードが速いので、絵はなるべくシンプルに、色も見やすさ重視でまとめています。
オチについては「読者の予想を少しだけズラす」ことを意識しています。完全に予想外というより、「そっちか!」くらいの距離感が一番笑いになりやすい気がしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
SNSだけに限らず、書籍など将来的に形に残る活動も増やしていきたいです。あと、自分の作品をきっかけに「日本語って面白いな」と思ってもらえたら嬉しいですね。難しい知識を扱っていても、最終的には「なんか笑った」で読める作品を描き続けたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも見てくださってありがとうございます!「シンプルなのに妙に記憶に残る4コマ」を目指して描いています。読んだあとに誰かへ話したくなったり、ちょっとツッコミたくなったら大成功です。気になったらXもフォローしていただけると嬉しいです!

