
10月12日(日)よりスタートする新日曜ドラマ「ぼくたちん家」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系※TVer、Huluにて配信)の第1話完成披露試写会が10月9日に行われ、主演の及川光博、共演の手越祐也、白鳥玉季が登壇。徳島えりかアナウンサー司会の下、撮影現場の雰囲気や共演者同士のエピソードなどを明かした。
■「社会のすみっこ」で生き抜く姿を笑いと涙で描く、奇妙なホーム&ラブコメディー
現代でさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。
本作のプロデュースを務めるのは、「野ブタ。をプロデュース」(2005年、日本テレビ系)、「だが、情熱はある」(2023年、日本テレビ系)など多数のドラマ・映画を世に送り出してきた河野英裕。そして脚本は、日テレシナリオライターコンテストで2023年度審査員特別賞を受賞した松本優紀が手掛ける。
■第1話の見どころは「アイスクリーム?」
及川は第1話の見どころについて「玄一、索、そしてほたるの出会いです。ここから始まっていくんだぞというゾクゾク感を味わってほしい」とコメント。さらに「アイスクリームが鍵になる」と意味深なヒントも。サブタイトルをつけるなら「アイスクリームかもしれない」と語り、視聴者の期待を高めた。
手越は「それぞれの人間関係、人生の道筋が見えてくる。個性豊かな濃い方々の中で描かれる物語なので、それぞれの役回りや人生、思いがどう交錯するのかに注目してほしい」と語った。また、ドラマを見た感想として「笑いっぱなしであっというだった、このドラマに携われたことが嬉しかった」と話し、日曜の夜に放送される本作が「明日からまた頑張ろうと思えるような、そんな1話になっている」と自信をのぞかせた。
白鳥は「1話はすごく落ち着く隙がない。全10話の中でも一番濃厚な回だと思うので、覚悟して見てほしい」と語り、第1話の濃密さを強調した。
■撮影現場、及川光博の意外な一面も
撮影現場の雰囲気について及川は「朗らかですね。基本みんな笑ってます。たまに僕がぐったりしてますけど…」と語り、手越の明るさや白鳥の愛らしさが現場のムードを明るくしていると話した。
及川が疲れている時は「端に、そして木陰に消えていく」と手越が明かし、「好きな二字熟語は冷房」という及川の発言に会場からは笑いが起こった。白鳥は、及川が疲れている時に差し入れのお菓子を渡すも大半断られると話し、「カロリーが…」と気にする及川も、最近はグミをもらったってほっこりしたと打ち明けた。
手越は白鳥について「常に何か食べている。パワーをつけなきゃいけないんだな」と意外な一面を。及川については、常に完璧な「王子」というイメージだったが、本人の口から、ミッチーというキャラクターは「作られた養殖」という言葉を聞いて驚いたという。
意外な一面を告白された及川は「スイッチオンの時とオフの時は50代になってより意識的にしている」と語り、演技の時は「ミッチーを忘れている」と役への没入ぶりを見せた。
白鳥は、及川と手越について不満が。「真顔で本当のことのように嘘をつくから、見分けがつかない」と困惑している様子を見せ、大人二人からかわれる姿に、会場からは「かわいい」といった反応も。
及川は白鳥について「日を追うごとに成長していく姿が愛おしい」と親心をのぞかせ、手越については「時間を無駄にしない恐ろしいくらいのバイタリティ」「オフも休めばいいのに、ジムに行ったりしている」とストイックな一面を絶賛した。
■主題歌「バームクーヘン」カバー曲制作秘話
THE HIGH-LOWS曲「バームクーヘン」を3人がカバーした主題歌について、レコーディング初体験だった白鳥は「こんなすごいお二人と一緒に私が歌っていいんですか? と最初は思ったけれど、出来上がりを見させていただいて、本当に参加できて良かった」と喜びを語った。
及川は白鳥の歌声を「癖がなくて、素直でめちゃくちゃいい」「それぞれの個性がバラバラで逆にいい。ドラマにぴったり」と評価。
レコーディングは個々の都合でバラバラに行われたため、白鳥から「不安でした…」と寂しさをこぼすと、及川は「そばにいてあげられなくて悪かったな」と気遣いを見せ、手越の声を聴きながらレコーディングしたという白鳥は続けて「心臓止まるかと思いました」と緊張した様子を明かした。
及川は、甲本ヒロトの楽曲をカバーすることに最初は「恐れ多い」「こんな日が来るなんて…」と感じたものの、「歌ってみたら本当に楽しくて、完成してみたら誇らしい気持ちになった」と語った。この主題歌はYouTubeでも公開されており、ぜひ視聴してほしいとアピールした。
■視聴者へのメッセージ「ネタバレを控えながら…」
イベントのラストには、キャストそれぞれが視聴者へメッセージを送った。
白鳥は、来場者へ感謝を述べつつ、「すごく素敵な作品なので、きっと見てない人にも言いたくなっちゃうと思うけど、グッとこらえてネタバレを控えながら宣伝してほしい」と茶目っ気たっぷりに語り、会場を和ませた。
手越は、約7年ぶりの連続ドラマ出演となる本作で「作田索という素敵な役をやらせていただき、及川さん、白鳥さんをはじめ、素敵なキャスト、スタッフに囲まれて、和気あいあいと毎日撮影できていることに心から感謝しています」と述べた。
さらに、「人は生きていると、嫌なことやコンプレックス、社会に話せない内容など、それぞれ抱えているものがあると思う。その中でも、自分は一番自分の味方でいて、夢や個性、やりたいことを邪魔されることなく、自分を恥じることなく、堂々と胸を張って生きてほしいというメッセージが込められている」と、作品に込められた思いを熱く語った。
ホーム&ラブコメディーとして、「ほっこり笑えるシーンや泣けるシーンなど、色々なメッセージが詰まった作品になっているので、ぜひ楽しんでいってほしい」と締めくくった。
■及川光博「点が円に広がっていく」
及川は、自身が演じる波多野玄一という“点”が、作田索、楠木ほたるという3人を中心に“円”となり広がっていくと表現。「群像劇として魅力的なキャラクターが登場し、その円はどんどん大きくなっていく。会話の妙、面白おかしい言葉たちをぜひ楽しんでほしい」と語る。
また、「我々のチームワーク、1週間ごとに話がどう進んでいくか、ワクワクしながら笑ったり、ちょっと泣いたり、また笑っちゃったり、存分に楽しんでいただきたい」と期待を寄せ「とにかく無事に笑顔でクランクアップの日を迎えられますよう、皆さんで応援よろしくお願いします」と呼びかけ、初回放送を前に、キャストの仲の良さと作品への熱い思いが伝わる会見となった。

