認知症の予防法
認知症の予防には適度な運動やバランスの取れた食事、余暇時間の積極的な活動、社会参加などが有効と報告されています。
食事療法
大豆・大豆食品や野菜、藻類、牛乳・乳製品、魚の摂取は認知症のリスクを減らし、米の摂取量が多いと認知症のリスクが高まると報告されており、食べすぎによる肥満も認知症のリスクとなります。食べすぎに注意してバランスのよい食事をしましょう。
適度な運動
1日30分以上のウォーキングなど、適度な運動は認知症の発症率の低下と関連すると報告されており、糖尿病などの生活習慣病の予防にもなります。転倒しやすい方は手すりや歩行器などを利用してウォーキングをする、座って体操を行うなど、危険のない形で運動を行うようにしてください。
余暇活動や社会参加
将棋やクイズ、映画鑑賞、ゲームなど知的な活動、散歩やエアロビクスなどの身体的な活動、友人とあう、ボランティア活動を行う、デイサービスに通うなどの社会的な活動を行うことは、認知症の予防に効果があると報告されています。また、好きなことをする、社会的な交流・役割をもつことはうつ病などの精神疾患の予防にもなります。
交友関係が少なく暇を持て余している場合には認知症のリスクが高くなるため、ボランティア活動に参加する、デイサービスを利用する、町内会などの役員をするなど社会参加を心がけるとよいでしょう。
「認知症になりやすい人の口癖」についてよくある質問
ここまで認知症になりやすい人の口癖などを紹介しました。ここでは「認知症になりやすい人の口癖」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
認知症を疑う話し方の特徴を教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
認知症になると固有名詞などが思い出しづらくなり、「あれ」「それ」といった指示後が増えてきます。また、認知症のタイプごとに違いがありますが、頻度の最も多いアルツハイマー型認知症では「テレビはあまり見てないから…」「カレンダーを見てこなかったから…」「注意してみていなかったから…」と取り繕うような発言が増えて、忘れている事実を認めたがらないようになります。
認知症になりやすい性格はありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
依存的な性格や物事をできるだけ避ける性格、プレッシャーを感じやすい性格で認知症になりやすいと報告されています。いずれの性格も消極的で活動性の乏しい方が多いです。

