家庭菜園の野菜や観葉植物などで使ったプランターの土を再利用する方法に、Instagramで「参考になる」と反響の声が寄せられています。
投稿したのは、40年以上にわたって全国の農家を支援してきた農業アドバイザー・農業仙人(nougyousennin)さん。
作物の栽培が終わり、次の苗を植える前に、土へある工夫をすることが重要だといいます。
本記事では、農業仙人さんが勧める再利用方法や注意点をまとめました。
grapeライフハック編集部の取材に対して教えてくれた、古い根が与える影響や再利用時のポイントなども紹介します。
プランターの土は再利用できる! 農業歴40年のプロが教える方法
プランターの土はゴミとして処分しづらいこともあり、作物を栽培した後も再利用したいと考える人は多いでしょう。
※写真はイメージ
ですが農業仙人さんによると、栽培直後に次の苗を植えると、前の根が土の中で腐り、新しく植えた作物の生育に悪影響を与えることがあるそうです。
しかし、以下のような工夫をすることで、土の再利用がしやすくなるといいます。
土を一度細かく起こし、根っこを細かく切ってください。
その後、1か月~1か月半ほど置いてから、次の作づけをしましょう。
また、土は『目減り』をしています。新しい土や肥料、腐葉土なども足してあげてください。
土を再利用するためには、スコップなどで細かくほぐし、根を切ることが重要なポイントなのだそう。
※写真はイメージ
また、根や有機物の分解などで、使ううちに土の量が減ってしまう『目減り』の対策も必要とのことです。
次の作物を元気に育てるための大切なひと手間なのですね。
「参考になる」の声続々 土の再利用方法に反響
農業仙人さんの投稿には、称賛のコメントが相次いで寄せられました。
・とても参考になりました。
・目からウロコの知恵!
・ちょうど花が咲き終わった土をどうしようかと悩んでいたところでした。ありがとうございます。
土の古い根が病気の原因に? 農業を熟知する『仙人』が詳しく解説
Instagramでの反響を受けて、grapeライフハック編集部は農業仙人さんを取材。
土に残った古い根への疑問や、根を切る際の具体的なポイントなどについて聞きました。
――土に残った古い根が、新しい作物の腐敗や病気の原因になるのはどうしてですか。
土に残った根は、微生物によって分解されます。
分解と言えば聞こえがいいですが、新鮮な有機物を分解するのは病原性をもつ微生物がほとんどです。
そもそも、根は多種多様な微生物が生きる土壌中にあるので、栽培が終わってもすぐには分解しません。
ですが、いずれは分解が始まるため、病原性を持った菌の密度が高まります。
そこに次の種をまいたり、植えたりすれば、残根を腐らせる菌の影響を受けて、立ち枯れや発芽障害を起こすからです。
――土を起こした後に切った根は、そのまま置いておいても問題ないのでしょうか。
昔から「1作終わったら、次作まで十分に時間を置いて作づけを」と言われます。
時期や地域にもよりますが、1か月半~数か月以上でしょうか。
これは、土に残った根が十分に分解され、それに対して働いた病原性を持った菌の密度が自然と低下し、病気のリスクが下がるのを待って作づけをする、という意味です。
ですから、切れた根をそのままにするのであれば、次の作づけまで時間を空ける必要があります。
もし、少しでも早く作づけをしたいのであれば、丁寧に根を取り除く必要がありますね。
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――プランターの再利用法を試そうと思っている読者へメッセージがあれば教えてください。
丁寧に残根を取り出し、目減りした土を補充するのが大切です。
しかし、完全に取り出すことは困難ですし、土の目減りも多くなってしまいます。
ですので、『完熟たい肥』を加えて水をかけ、水分を保ったままにすることがオススメです。
有機物の分解を進める微生物が多く存在するため、次の作づけまでの期間を短縮することができます。
また、市販の腐葉土よりも『鶏ふん堆肥』がオススメです。
窒素やリン酸、カルシウムの供給もでき、肥料としての働きも期待できますよ。
プランターの土を長く使うには、根の処理や土の管理が重要なのがよく分かるでしょう。
土に対する少しの工夫で、次の作物の育ちやすさも変わってくるようです。
農業仙人さんの長年の経験に基づいた、実践的なアドバイス。家庭菜園などをしている人は覚えておきたいですね!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grapeライフハック編集部]
出典 nougyousennin

