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「うどん」単体は危険?血糖値スパイクを防ぐ“適正量”と3つの対策【医師監修】

「うどん」単体は危険?血糖値スパイクを防ぐ“適正量”と3つの対策【医師監修】

血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急激に上昇し、その後また急速に下降する現象を指します。繰り返されることで膵臓への負担が蓄積し、長期的には2型糖尿病のリスクと関連する可能性が指摘されています。うどんそのものが病気の原因になるわけではありませんが、食べ方や頻度、組み合わせを見直すことが血糖値の変動を穏やかに保ううえで役立ちます。

井筒 琢磨

監修医師:
井筒 琢磨(医師)

江戸川病院所属。専門領域分類は内科(糖尿病内科、腎臓内科)
2014年 宮城県仙台市立病院 医局
2016年 宮城県仙台市立病院 循環器内科
2019年 社会福祉法人仁生社江戸川病院 糖尿病・代謝・腎臓内科
所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会、日本不整脈心電図学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心エコー学会

うどんによる血糖値スパイクを防ぐために知っておきたいこと

このセクションでは、血糖値スパイクが起きる背景にある「食べ方の習慣」について掘り下げます。うどんの食べ方ひとつで、同じ食品でも身体への影響が大きく変わることを理解しておくことは、日常生活の中で健康を守る実践的な知識になります。

食べる速度と血糖値上昇の関係

うどんを食べる際に意識してほしいのが、食べる速度です。早食いは血糖値スパイクを起こしやすくする大きな要因のひとつとして知られています。食事のスピードが速いと、脳が満腹感を認識する前に大量の糖質を摂取してしまい、インスリンの分泌が間に合わない状態になることがあります。

通常、食事を始めてから満腹感を感じるまでには約20分程度かかるといわれています。この時間をかけずに食べ終えてしまうと、必要以上のカロリー・糖質を摂取することになりやすく、血糖値への影響も大きくなります。また、咀嚼(そしゃく)の回数が減ることで、唾液の分泌が少なくなり、消化管にかかる負担も増えます。

具体的な対策として、一口ごとに箸を置く、麺をすする前に一度止まる、汁と麺を交互に楽しむといった意識的なアプローチが有効とされています。うどんはすすって食べる文化がありますが、一気に口に入れる量を意識的に減らすだけでも、食後の血糖値の変動を穏やかにする効果が期待できます。

食べる順番が血糖値に与える影響

食べる順番(食事の順序)も、血糖値スパイクを防ぐうえで大切な要素です。いわゆる「ベジタブルファースト(野菜から先に食べる)」という考え方は、医学的にも一定の根拠があります。野菜などに含まれる水溶性食物繊維が胃腸の中でゼリー状になって糖質を包み込み、ゆっくりと腸を移動することで、糖の吸収を穏やかにする働きがあるためです。

具体的には、うどんを食べる前にサラダや煮物、野菜の小鉢などを先に食べることで、血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。特に、水溶性食物繊維(わかめ・オクラ・長芋など)を含む食品は糖の吸収を遅らせる作用が強いとされており、うどんとの相性も良好です。

また、タンパク質(肉・卵・豆腐など)や脂質を先に摂ることでも、消化の速度が緩やかになり、血糖値の急上昇を抑える効果が得られます。うどんだけで食事を完結させるのではなく、副菜や具材を意識的に加えることが、血糖値管理の観点から見て有益な食べ方といえます。食事の内容だけでなく、何から食べ始めるかという「順序」も、日常的に取り入れやすい対策です。

まとめ

うどんは低脂肪で食べやすく、体調不良時にも取り入れやすい食品ですが、「消化が良い=健康に良い」と単純に考えるのではなく、血糖値や塩分、栄養バランスまで含めて考えることが大切です。
特にうどんをはじめとする麺類は、糖質中心になりやすいことに加え、つゆやスープによって塩分やカロリーの摂取量が増えやすい特徴があります。

また、早食いや単品での摂取が続くと、血糖値の急激な変動につながる可能性もあります。そのため、卵や肉、野菜、海藻類などを組み合わせて栄養バランスを整えることや、つゆを飲み干しすぎないこと、適量を意識することが重要です。

うどんは食べ方や頻度を工夫しながら取り入れることで、健康的な食事として楽しむことができます。食事内容や血糖値管理について不安がある方は、糖尿病内科や管理栄養士へ相談し、自分に合った食事スタイルを見つけていくことをおすすめします。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

農林水産省「食事バランスガイド」

日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」

配信元: Medical DOC

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