新人記者・奥山葵“日向子”、アイドルのゴシップネタを前に、記者としての使命感と良心の間で揺れる<スクープのたまご>

新人記者・奥山葵“日向子”、アイドルのゴシップネタを前に、記者としての使命感と良心の間で揺れる<スクープのたまご>

新人記者の信田日向子(奥山葵)
新人記者の信田日向子(奥山葵) / (C)「スクープのたまご」製作委員会

10月7日(火)に、ドラマストリーム「スクープのたまご」(毎週火曜深夜0:58-1:28、TBSほか/TVer)第1話が放送され、主人公の信田日向子(奥山葵)が初めてのスクープを担当する様子が描かれた(以下、ネタバレがあります)。

■スクープと向き合い、記者として成長していく姿を描く

本作は、大崎梢原作の同名小説をドラマ化。大手出版社の週刊誌編集部に異動となった入社2年目の信田日向子が、芸能ネタや横領、不審死事件など、さまざまなスクープと向き合い、記者として成長していく姿を描いていく。有名週刊誌への綿密な取材による、リアリティー満載の編集部の裏側ものぞけるお仕事奮闘ドラマ。

■国民的アイドルの“ヤバい写真”

入社2年目の日向子は、現在「週刊千石」の“事件班”の記者。「週刊千石」は国内トップクラスの週刊誌だが、“ワイドショーよりえげつないし、捏造記事もある”(と日向子は思っている)最もかかわりたくなかった雑誌だ。

彼女は毎週5~6本のゴシップネタの提出がノルマとなっているが、まだ1本も採用されていなかった。そんなある日、編集部に1本の電話が。日向子がとったその電話の相手は、国民的人気アイドルグループ・ティティの石川まとみと以前付き合っていて、当時撮った“ヤバい写真”を買ってほしい、と告げた。
毎週5~6本ネタを出しても、半年間1つも採用されない日向子(奥山)…
毎週5~6本ネタを出しても、半年間1つも採用されない日向子(奥山)… / (C)「スクープのたまご」製作委員会


■誤った記事を載せたら「ごめんなさい」では済まない

このネタについて日向子が担当することになったが、「もし写真が本物で、それを掲載した場合、石川まとみのアイドル人生は終わり、信用も仕事もなくなる…」彼女は悩んでいた。

そんな日向子に、先輩記者の山吹(前原滉)は、「記事にするかどうかを決めるのはデスクや編集長だから、深刻に考えない方がいい」とアドバイスした。日向子は、編集部に異動してきた当初は、一見いいかげんそうな山吹に対して「こういう人間がゴシップ記事を書いてるのか」と軽蔑していたが、「誤った記事を載せたら“ごめんなさい”では済まない」と1つでも多く真偽の判断材料を手に入れようとするなど、取材に真摯に向き合っていることを知り、見方が変わってきていた。
先輩記者の山吹(前原滉)にアドバイスをもらう日向子(前原)
先輩記者の山吹(前原滉)にアドバイスをもらう日向子(前原) / (C)「スクープのたまご」製作委員会


「スクープのたまご」第1話より
「スクープのたまご」第1話より / (C)「スクープのたまご」製作委員会

■「自分は、軽蔑していた人種の仲間入りをしようとしているのだろうか…」

情報提供者に会いに行く道すがら、日向子は初めてのスクープを絶対に空振りしたくない、という記者としての使命感と、17歳の少女を自分の手で奈落の底に突き落とすようなことはしたくない、との良心の間で揺れていた。自分は、かつて軽蔑していた人種の仲間入りをしようとしているのだろうか…日向子は葛藤していた。

情報提供者の男性は、石川まとみと中2から付き合っていたが、彼女がオーディションに受かった後、突然「電話もメールもやめてほしい」と一方的に言われて、悔しくて写真を売ることにしたのだと語った。そして差し出した写真には、ベッドで火のついたタバコを手にして下着姿で横たわる石川まとみが写っていた。

その写真をいったん預からせてほしいと日向子は言ったが、彼は拒否。ならば明日、謝礼と引き換えで渡してもらう約束をして、ベッドにセーラー服姿で座る彼女の写真を「現物が無いと、話を進めるのに時間がかかるから」と説き伏せて入手した。本日、謝礼がもらえないことを相手側は残念そうにしていた。

■日向子が「ガセネタ」と気付いた理由

彼女は編集部に戻り、デスクの北浜(赤ペン瀧川)らに写真を見せ、“元カレ”から聞いた、まとみの中学時代のクラスのことや自宅についてなど、裏取りした情報を伝えたが、どれもがあいまいで今ひとつ信ぴょう性に欠けていた。北浜が「写真が合成かどうかも疑ってみないと」と言うと、日向子は「ちょっと待ってください!ニセモノの可能性が高いってことですか?」と動揺…。だが、生成AIなどが問題視されている昨今、素人でもまず本物かどうか疑うはず。日向子はあまりにも純粋すぎる…。

日向子は、アイドル雑誌のまとみのページを見ながら、真偽について思いを巡らせていた。その時、1枚の小さなカットに目が釘付けに。それは、セーラー服姿のまとみの写真で、“元カレ”に渡されたベッドの上の彼女と全く同じだったのだ。雑誌の写真を切り抜いて合成するなんて、稚拙にもほどがある。となれば、タバコを持った下着姿の写真もコラージュ確定だ。

そして、先輩記者の椿(佐藤友祐)が、アイドルに詳しいライターにまとみの情報を聞いたところ、彼女の自宅は、“元カレ”が言っていた「大型マンションの上の方の階」ではなく、こじんまりとした低層マンションの1階。すべてがデタラメだった。
 雑誌の写真と提供されたスクープ写真が同じ…!!
雑誌の写真と提供されたスクープ写真が同じ…!! / (C)「スクープのたまご」製作委員会


■残念!初スクープとはならず

ガセネタ確定でガッカリする日向子に、北浜は「はなから騙しにかかるバカに、いいように踊らされるなんてまっぴらだろ?」と言い、そんなガセネタを信じて記事を書いてしまうと、裁判沙汰や編集長のクビが飛ぶことになるのだと釘を刺し、次回から気を緩めるな、と檄を飛ばした。

初めてのスクープには失敗したが、初めて自分の足で動いて彼女は少しだけでも成長したはずだ。以前、クレーム電話の相手に言われた「週刊誌の存在意義」についての答えはまだ出ないが、日向子なりの答えを見つけるために奮闘する姿を見守りたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部
情報通の椿(佐藤友祐)
情報通の椿(佐藤友祐) / (C)「スクープのたまご」製作委員会

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