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「ママどこぉ?やーだママ!」と泣き叫ぶ我が子を抱擁→母親を求めて泣く子どものリアルな寂しさと向き合う父親の覚悟【作者に聞く】

「ママどこぉ?やーだママ!」と泣き叫ぶ我が子を抱擁→母親を求めて泣く子どものリアルな寂しさと向き合う父親の覚悟【作者に聞く】

愛する妻を亡くし、遺された者たちの心の傷は深い…
愛する妻を亡くし、遺された者たちの心の傷は深い… / 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

「ママー、ママどこぉ?」と泣き叫ぶ我が子をギュッと抱きしめ、「パパだって嫌だよ。ママに…ママに会いてぇよ!!」と涙を流す父親。最愛の妻を亡くし、遺された父と子の切実な叫びを描いた夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんの漫画『晴がイチバン』が、SNSを中心に多くの読者の涙を誘っている。シングルファザーを主役に据えた本作の意図や、読者から寄せられた反響について作者に話を聞いた。


■残された親子の愛情と子どもの生の声
晴がイチバン_第1話_P17
晴がイチバン_第1話_P17 / 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
晴がイチバン_第1話_P18
晴がイチバン_第1話_P18 / 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
晴がイチバン_第1話_P19
晴がイチバン_第1話_P19 / 夏野ばな菜(@NatsunoBanana)


現在、企業漫画や子ども向け学習図鑑の挿絵を手がけながらオリジナル漫画を発表している夏野ばな菜さんは、母親を亡くした父と子であっても、愛情を持って接すればこんなに素敵なんだよ、ということを伝えたくて本作を描いたという。父と子の愛情だけでなく、彼らを手助けする周囲の人々、そして残して逝く者の思いも表現することを目指した。

特に見てもらいたいシーンとして、母親を求めて子どもが泣く場面と、それを包み込む父親が息子の思いに気づく部分を挙げる。「小さい子どもでも、つらい・寂しい気持ちはきちんとあって、『お兄ちゃんだから・お姉ちゃんだから、我慢しなさい』は通じない。つらいときには泣くし叫ぶ」と夏野ばな菜さんは語り、幼い子どもが抱えるありのままの感情を受け止める重要性を訴える。

■賛否両論の反響から考えるそれぞれの最善

本作の描写をめぐっては、読者から厳しい意見も寄せられた。作中で父親が子どもをバイクの後ろに乗せて送迎するシーンに対し、「小さい子をバイクの後ろに乗せるとは何ごとか!」という批判が届いたのだ。これに対して「現実をわかっていない」と反論する読者も現れ、コメント欄は物議を醸した。

この問題のシーンについて夏野ばな菜さんは、安全対策と交通法規を遵守し、子ども本人が嫌がっていないことで成り立っている送迎方法であると説明したうえで、次のように受け止めている。
「賛否両論あって当然だと思っています。それをもっと話し合って、じゃあ自分の家庭ではどうするのが最善か、そういったことを考えるきっかけになればいいなと思います」

夏野ばな菜さんは現在、「ジャンプルーキー!」にて楽しい職場と愉快なサラリーマンたちが織りなす『SSS』という家族の日常漫画も連載中だ。人間の内面や人と人のつながりを丁寧に描く夏野ばな菜さんの世界観に、今後も注目したい。

取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)

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