介護をしていると、「どうしてこんなことが起こるの?」と戸惑う場面に出合うことも。昨日まで普通にできていたことが急にできなくなったり、思いも寄らない行動に驚かされたり――。そんな日常の中で、介護者が悩んだり、思わず苦笑いしてしまったりする瞬間は少なくありません。そんな介護の現場で実際に多く聞かれる「あるある」なお悩みを、4コママンガ形式で紹介します。
説明ループ




祖母に「今日は午後からデイサービスだよ」と説明しました。祖母は「わかったよ」とうなづきました。安心してしばらく過ごしていると、5分ほどして祖母がこちらを見てひと言。
「今日は何するの?」
さっき説明したばかりですが、祖母の中ではもう新しい質問になっているようです。私はもう一度、同じ説明をすることにしました。
【医師からのアドバイス】高齢者が同じ質問を繰り返す背景には、単なる聞き間違いや気まぐれではなく、認知機能の変化によって、直前に聞いた内容を記憶にとどめにくくなっていることがあります。本人にとっては「初めて聞く質問」である場合も多く、「さっき言ったでしょう」と否定されると、不安や混乱、自信の低下につながることがあります。まずは「午後からデイサービスだよ」「準備は一緒にしようね」など、短く穏やかに伝え直すことが大切です。予定を何度も口頭で説明するだけでなく、カレンダーやホワイトボードにその日の予定を書いて見える場所に置く、出発時間の少し前に声をかけるなど、視覚的な手がかりを使う工夫も役立ちます。介護者が毎回丁寧に対応しようとすると疲れてしまうこともあるため、無理をせず、デイサービス職員やケアマネジャーなどにも相談しながら、本人も家族も安心して過ごせる環境を整えていきましょう。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

