
SNSで読者と直に繋がれる昨今、コマkoma(@watagashi4)さんがTwitterに投稿した『窓拭きお兄さんが告られておじさんたちが奮闘する漫画』が「ツイバズ」に速報されるほど話題を呼んでいる。本作は、窓拭き清掃員の翔太がマンションの女の子から手渡された携帯番号のメモを汗で切らしてしまい、会社の同僚や上司たちが彼女の住まいを推測しようと大奮闘する物語だ。Webならではの視点で読者と共に作り上げていくスタイルについて、作者のコマさんに話を聞いた。
■読者の反応を燃料にする完全後付けのストーリー



本作は4コマ漫画のようなコマ割りに、鮮やかなカラーがのっている。商業向けの恋愛漫画とは少し違う印象を受けるが、これについてコマさんは「描き方をあんまり意識したことはないです。白黒よりも色があったほうが目に留まりやすいだろうなーと、毎回POPな色をつけています」と語る。
驚くべきは、プロットも設定も存在しない点だ。「会話は描いているうちにどんどん登場人物が喋ってくれるので、とくに前もって何を言わせようとは考えてはいないです」とのことで、3ページほど描いたら思っていた話からどんどん外れていることもよくあるという。
設定も完全に毎回後付けであり、Twitterで即座に返ってくる読者のコメントや、体験を織り交ぜた引用リツイートを読みながら次の展開を考えている。「自分にはない視点に驚いたり、大方の予測の逆の展開を思いついたり、毎回とても楽しいです。名前なんかも丸投げしています」と、読者との相互のやりとりを楽しんでいる。
■作業着への愛着と男子高生のようなノリの源泉
魅力的なキャラクターたちが繰り広げる男子高生のようなピュアな会話も本作の見どころだ。窓拭き清掃員を選んだ理由について、コマさんは「スーツも好きなんですが、つなぎとか作業着の男性が昔から好きで…。意外とこういう作業着着てる人が出てくる漫画が少ないなー、読みたいなーと思っていたので、自家発電という感じです」と明かす。
あの絶妙な人間関係のノリは、コマさんの2歳下の弟の存在が影響している。「昔から友達とワイワイ会話しているのがおもしろくて、隣でお酒飲みながらニコニコ聞いてました。なんというか異性がいない(私は壁)会話はおもしろいんですよねー。意外と下ネタとかにはいかなくて、政治の話をしたり、夢を語り合ったりしてて。たまに喧嘩したり」と振り返る。
取材協力:コマkoma(@watagashi4)
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