
保育園勤務経験をもとにした漫画『保護者支援もアンタ達の仕事でしょ?』をブログで公開している、まえだ永吉(@eikiccy)さん。保育士と保護者、それぞれの事情や本音を描いた作品がネットで注目を集めている。今回は、第1話から第5話までの内容を紹介するとともに、作品へ込めた思いについて話を聞いた。
■開園前からやって来る母親



物語は、2歳のはると君を連れた音喜多あいかさんが、朝早く保育園へ向かう場面から始まる。保育園の開園時間は7時。しかし、あいかさんは7時前に到着し、門の外から大声で「おはようございまーす!」と呼びかける。
対応した多屋先生は、「開園前は準備があるので…」とやんわり説明するが、あいかさんは「私も仕事行く準備で忙しいんです!」と反論。さらに、「忙しい保護者の支援は保育士さんたちの仕事じゃないんですか~?」と言い放つ。
■積み重なっていくルール破り
その後も、はると君の靴を忘れていることに気づくと、「今日も忘れました~」と軽い調子で謝るあいかさん。
しかも、勤務先はエステサロンのため、先生たちは「そこまで早朝出勤ではないのでは」と感じている様子。それでも預け時間は長く、お迎えも19時を過ぎることが多いという。
小さなルール違反や配慮不足が積み重なり、保育士たちの間には少しずつ不安や不満が募っていく。
■「保護者支援も仕事だろ?」に感じる憤り
あいかさんの言動を聞いた青井先生は、「“保護者支援もお前らの仕事だろ?”って言われたァ!?」と激怒する。一方で、父親については「ブラック企業勤務で顔色が悪かった」との情報もあり、家庭側にも大変な事情があることがうかがえる。だからこそ、先生たちも単純に“迷惑な親”と切り捨てられず、複雑な感情を抱えているのだ。
特に、多屋先生ははると君自身を心配し始めており、物語は単なるクレーム話では終わらない空気を漂わせている。
■“保育士も保護者も事情がある”
まえだ永吉さんは、「保育園で見聞きしたことを複数混ぜ、さらにフィクションを加えて描いている」と説明。「保育士も保護者も、それぞれ事情や思っていることがあると知ってほしかった」と作品制作の理由を語った。
また、「忙しい保護者の支援は保育士の仕事」という発言については、「そりゃそうなんだけど、ルールはルールですから守ってくださいね、という感じです」とコメント。「1人許すと“うちも”となり、対応にキリがなくなるので、徹底した方がいい」と現場目線の考えを明かしている。
今後、あいかさんと先生たちの関係がどうなっていくのか、そしてはると君を取り巻く環境がどう描かれていくのかにも注目したい。
取材協力:まえだ永吉(@eikiccy)
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