「シェーグレン症候群の治療法」はご存知ですか?【医師監修】

「シェーグレン症候群の治療法」はご存知ですか?【医師監修】

シェーグレン症候群|関節炎や内臓症状などの治療法

シェーグレン症候群|関節炎や内臓症状などの治療法

シェーグレン症候群で関節炎になった際の治療法を教えてください

シェーグレン症候群では関節リウマチ様の関節の腫れ・痛みが起こりますが、通常は軽度であることが多いです。関節の痛みや炎症がある場合、まずは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛薬で様子を見ることが一般的です。症状が強かったり長引いたりする場合には、ステロイドの少量投与が考慮されます。それでも関節炎がコントロールできない難治例では、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキン(プラケニル)や免疫調節薬のメトトレキサートを併用することもあります。

内臓の乾燥症状はどのように治療しますか?

自己免疫による炎症(腺外病変)を起こす可能性があります。代表的なものに間質性肺炎や間質性腎炎、血管炎、末梢神経障害などがあり、症状として空咳や息切れ、夜間頻尿、手足の痺れなどが現れることがあります。これら内臓への病変が活動性をもって進行している場合は、中等量以上のステロイドや免疫抑制剤の全身投与が必要です。特に、肺や腎臓、神経など生命に関わる臓器に障害が出ている場合は入院のうえで精密検査と治療を行い、炎症をしっかりコントロールします。

一方、臓器障害がなく粘膜の乾燥が主体で症状が軽い場合には、生活環境の工夫(加湿や水分摂取)や対症療法で経過を観察します。それでも咳が続く時は去痰薬や吸入療法を処方し症状を和らげます。

そのほかのシェーグレン症候群で生じる症状の治療法を教えてください

皮膚や鼻の乾燥、全身倦怠感、レイノー現象など、シェーグレン症候群では多彩な症状が現れる可能性があります。これらも基本的には症状ごとに対症療法で対応します。

皮膚の乾燥(ドライスキン)は保湿剤でスキンケアします。

光線過敏・皮疹など日光に当たると皮膚に発疹や紫斑が出る方は日焼け止めや帽子で紫外線対策を徹底します。

病気による体調不良が続くと気分が落ち込んだり不眠になったりすることがあります。その場合、抗不安薬や抗うつ薬の助けを借りることもあります。

このようにシェーグレン症候群では乾燥以外にも多様な症状が起こりえますが、それぞれの症状に応じて専門医と連携して対処することが大切です。自己判断で市販薬を漫然と使うのは避け、気になる症状は早めに主治医に相談しましょう。

二次シェーグレン症候群の治療法

二次シェーグレン症候群の治療法

二次シェーグレン症候群特有の治療法を教えてください

二次性シェーグレン症候群の場合、基本的な乾燥症状への対処法は一次性の場合と同じです。ドライアイ・ドライマウスに対する点眼や内服薬、生活上の工夫など、先述した対症療法で乾燥を和らげます。ただし、二次性では合併している膠原病本体の治療が加わる点が異なります。その結果、膠原病の活動性が下がればシェーグレン症候群の症状も幾分落ち着くことが期待できます。

しかし、乾燥症状そのものは他疾患の治療だけで劇的に改善するとは限らないため、合併症の治療およびシェーグレン症候群自体への対症療法の両面からケアしていく必要があります。

原因となる疾患を治療すれば二次シェーグレン症候群は完治しますか?

残念ながら二次性であってもシェーグレン症候群が完全に治るとはいえません。合併している膠原病の治療によって、発熱や関節炎など一部の全身症状は軽快するかもしれませんが、乾燥そのものは慢性的に持続する傾向があります。したがって二次性シェーグレン症候群では、原因疾患の治療と乾燥症状へのケアを両輪として治療を続けることになります。

配信元: Medical DOC

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