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「γ-GTP」を下げる方法は“あの成分”?肝臓を守る効果について【医師監修】

「γ-GTP」を下げる方法は“あの成分”?肝臓を守る効果について【医師監修】

肝機能との関連が研究されているサプリメント成分には、シリマリンやL-システイン、オルニチン、タウリンなどがあります。それぞれの働きを正しく理解することが、上手な活用につながります。このセクションでは、各成分の役割と、過剰摂取のリスクも含めた選び方のポイントについて解説します。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

γ-GTPとサプリメントの関係

サプリメントは、食事だけでは摂りにくい成分を補う手段として注目されています。肝機能との関連が研究されている成分を正しく理解し、過度な期待をせずに活用することが大切です。

肝機能サポートに関連する主な成分

γ-GTPや肝機能との関連で研究されているサプリメント成分には、いくつかの種類があります。代表的なものとして、シリマリン(ミルクシスル由来成分)、L-システイン、グルクロン酸などが挙げられます。
また、ウルソデオキシコール酸は医薬品として使用されており、胆汁の流れを改善し、肝細胞を保護する作用があるとされています。

シリマリンはアザミ属の植物(ミルクシスル)に含まれるポリフェノールの一種で、肝細胞を酸化ストレスから守る可能性が複数の研究で示されています。
L-システインは前述のグルタチオンの原料となるアミノ酸であり、肝臓の解毒機能を助けるとされています。

これらの成分はドラッグストアなどでサプリメントとして入手できるものがありますが、効果の程度には個人差があります。

サプリメントを選ぶときの注意点

サプリメントを選ぶ際には、成分の含有量、品質管理の基準、製造元の信頼性などを確認することが大切です。「肝臓によい」と謳う製品の中には、科学的根拠が乏しいものも含まれています。
また、複数のサプリメントを同時に摂取することで、予期しない相互作用が生じる場合もあります。特に肝臓疾患の診断を受けている方や、処方薬を服用している方は、サプリメントの使用前に必ず医師や薬剤師に相談することが求められます。

サプリメントはあくまでも食事や生活習慣の補助であり、それ単独で病状を改善させるものではないという認識を持つことが重要です。

肝臓に働きかけるサプリメント成分の詳細

肝機能の維持や改善に関連するとされる成分について、さらに詳しく理解しておくことで、自分に合ったサプリメント選びの参考になります。

オルニチン・タウリン・ビタミンB群の役割

肝機能に関連する成分として、オルニチン、タウリン、ビタミンB群も広く知られています。オルニチンは肝臓での尿素サイクル(アンモニアを無害な尿素に変える代謝経路)に関わるアミノ酸の一種であり、肝機能をサポートする可能性があるとされています。
シジミやマグロなどに多く含まれており、サプリメントでも摂取できます。

タウリンは胆汁酸の合成に関わる成分で、胆汁の流れを改善し、肝臓への脂肪蓄積を抑える可能性があるとされています。ビタミンB群(特にB1・B2・B6・B12)は、肝臓での糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける補酵素として機能します。
アルコールを分解する過程でもビタミンB群が消費されるため、飲酒習慣のある方は不足しがちです。食事からの摂取を基本としながら、不足する場合にはサプリメントで補うという考え方が適切です。

過剰摂取のリスクと医師への相談の重要性

サプリメントの摂取は一般的に安全とされていますが、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)などは過剰摂取によって肝臓への負担が増える場合があります。
また、一部のハーブ系サプリメントは肝毒性(薬物性肝障害)を引き起こした事例が報告されており、使用に際しては慎重な判断が必要です。

特に「自然由来だから安全」という先入観は、医療的には必ずしも正確ではありません。γ-GTPが継続して高い場合や、症状が伴う場合は、自己判断でサプリメントだけに頼るのではなく、消化器内科や内科を受診して原因を明らかにすることが重要です。

まとめ

γ-GTPは、肝臓のコンディションを知るための大切なバロメーターです。飲み物の選択・サプリメントの活用・脂肪肝への対策を組み合わせることで、数値の改善が期待できます。大切なのは、一つの対策に偏らず、食事・運動・飲み物・休養をバランスよく見直すことです。数値の異常が続く場合や気になる症状がある場合は、消化器内科や内科への相談をためらわずに検討してください。まず今日できる一歩として、飲み物の見直しや生活習慣の点検から始めてみることをおすすめします。

参考文献

日本消化器病学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020」

国立研究開発法人 国立がん研究センター「がん種別統計情報 肝臓」

厚生労働省「アルコール健康障害対策推進基本計画」

配信元: Medical DOC

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