サプリメントは医薬品と同時に摂取した場合に相互作用を起こし、薬の効果を弱めたり過剰にしたりすることがあります。また、複数のサプリメント同士の組み合わせが問題になるケースも存在します。リスクを正しく理解することが、サプリメントを安心して活用するための第一歩となります。

監修医師:
田中 茂(医師)
専門は内科学・腎臓内科・血液透析・腹膜透析・臨床疫学・生物統計学
サプリメントを正しく、安全に活用するために
サプリメントは正しく活用すれば、不足しがちな栄養素を補い、健康をサポートする有益な手段となります。しかし、その一方で過信や誤用は腎臓・肝臓への深刻な負担、薬剤との相互作用、成分の過剰蓄積など、さまざまなリスクをもたらすことも事実です。リスクを正しく理解し、適切に活用するためのポイントをまとめます。
サプリメントを始める前に確認すべきこと
サプリメントを新たに使い始める前には、以下の点を必ず確認することをおすすめします。
・現在服用している医薬品があるかどうか(相互作用の確認のため)
・腎臓・肝臓の機能に問題がないかどうか(血液検査の確認)
・同じ成分を含む他のサプリメントや栄養強化食品を摂取していないかどうか
・妊娠中・授乳中・高齢などの特別な身体状況があるかどうか
・1日の摂取量が耐容上限量の範囲内に収まっているかどうか
これらの確認を自分だけで行うのが難しい場合は、薬剤師や医師、管理栄養士などに相談することが望ましいです。特に持病がある方や、複数の薬を飲んでいる方は、専門家の意見を踏まえたうえでサプリメントの必要性を判断することが重要です。
適切なサプリメント活用のための基本姿勢
サプリメントは「身体に良いから飲む」ではなく、「この栄養素が不足しているから補う」という目的を明確にしたうえで使用することが大切です。目的が不明確なままに多種類のサプリメントを飲み続けることは、知らず知らずのうちに腎臓・肝臓への負担を積み重ねることになりかねません。
また、サプリメントの効果や安全性に関する情報は絶えず更新されています。かつては問題ないとされていた成分でも、新たな研究で過剰摂取のリスクが明らかになることがあります。信頼性の高い情報源(国立健康・栄養研究所、消費者庁、厚生労働省など)を定期的に確認し、最新の知見にもとづいてサプリメントの使用を見直す姿勢が、長期的な健康管理において不可欠です。
まとめ
サプリメントは正しく使えば身体の助けとなりますが、飲み過ぎや危険な組み合わせは腎臓・肝臓に深刻な負担を与える可能性があります。複数のサプリメントや医薬品と組み合わせる際は特に注意が必要です。気になる症状がある方や持病のある方は、自己判断せずに内科や腎臓内科などの医療機関に相談することを強くおすすめします。
参考文献
厚生労働省「いわゆる「健康食品」のホームページ」
厚生労働省「「健康食品」に係る制度に関する質疑応答集について」
消費者庁「食品表示」
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