眼瞼ミオキミアとは、まぶたがぴくぴくと痙攣するような病気です。疲れやストレスから発症することもあるため、症状を感じた経験のある方は多いのではないでしょうか。
中にはちょっとした症状なので放置している方もいるでしょう。しかし他の病気である可能性もあるため、正しい病気の情報を把握し、場合によっては適切な治療も必要です。
そこで本記事では、眼瞼ミオキミアについてご紹介します。症状・原因・眼瞼痙攣との違いを詳しく解説するので、今後の受診や治療に役立ててください。
※この記事はメディカルドックにて『「眼瞼ミオキミア」の症状・原因・予防方法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
眼瞼ミオキミアとは

眼瞼ミオキミアの特徴を教えてください。
眼瞼ミオキミアとは、目の周りの筋肉である眼輪筋が不随意運動を起こすことで、目の周りがぴくぴくと波を打つように痙攣する病気です。下まぶたが痙攣することが多く、数分間で症状は改善しますが、何度か繰り返すケースが多いです。他の部位に症状が拡大する心配はなく、自然に治る病気と考えられています。
どのような症状がみられますか?
この病気の主な症状としては、下記のようなものが挙げられます。目の周りの痙攣
目の疲れや重さ
発症する原因を教えてください。
この病気を発症する原因は、現在はっきりとは分かっていませんが、次のようなものから誘発されると考えられています。ストレス
疲労
睡眠不足
人前で話すなどの緊張
嚥下運動
誘因の1つがストレスや疲労です。仕事の疲れや精神的なストレスによって、神経系の働きが乱れて発症するといわれています。
また睡眠不足によっても誘引されるケースがあります。睡眠不足で目が休めていないために、筋肉に負担がかかって痙攣するのです。
誘因の1つとして、人前で話す時などの緊張も考えられています。緊張や興奮時の末梢神経の変化がかかわっているといわれているのです。
また近年では、嚥下運動もかかわっている可能性が疑われています。このように様々な要素が考えられていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
眼瞼痙攣との違いを教えてください。
眼瞼ミオキミアと似ている病気に、眼瞼痙攣と呼ばれるものがあります。どちらの病気も筋肉の不随意運動から痙攣などの共通の症状を引き起こしますが、症状の細かな内容や原因が異なります。
眼瞼ミオキミアの場合、先述紹介した症状は片眼性のものであり、ストレスや疲労などから誘発されるのが特徴です。
一方眼瞼痙攣は、両眼性の病気であり、次のような症状が現れます。
まぶたがぴくぴくと痙攣する
瞬きの回数が異常に増える
まぶたが開けにくくなる
部屋の電気がまぶしく感じる
上記の中でも特徴的な症状が、まぶたが開けにくくなる点です。初期の頃はまぶたの痙攣や瞬きの回数が異常に多いなどの症状ですが、悪化するとまぶたが閉じてしまって開けにくくなります。すると物理的に失明状態となるため非常に危険です。
さらに、部屋の電気がまぶしく感じるなどの症状を感じる方もいます。このような症状の原因は、主に大脳基底核の異常や、血管や腫瘍による神経の圧迫が考えられています。
顔面の筋肉に指令を出す大脳基底核に何らかの異常があることで、正常に指令が出されず発症すると考えられているのです。
また、血管や腫瘍によって神経が圧迫されていることでも発症すると考えられています。
このように眼瞼ミオキミアと眼瞼痙攣では細かい症状や原因が全く異なるため、専門の医療機関でどちらの病気かを診断してもらい適切な治療を行いましょう。
編集部まとめ

眼瞼ミオキミアは、誰しもかかる可能性がある病気です。疲労・ストレス・睡眠不足などが誘因になるといわれていますが、はっきりとした原因は判明していません。
一般的には時間とともに自然と治りますが、悪化するケースや別の病気である場合もあります。
そのため、繰り返し症状が起こるなど少しでも異変を感じた場合にはすぐに専門の医療機関への受診をおすすめします。
目の健康を保ち、日常生活への支障を抑えるためには、早期発見と早期治療が非常に大切です。
参考文献
失明リスクを避けるには早期発見を 40歳以上の20人に1人がかかる緑内障
- 「顔がピクピクけいれんする」原因を医師が解説! 脳腫瘍が見つかるケースもあるので要注意!
──────────── - 「眼瞼ミオキミア」の症状・原因・予防方法はご存知ですか?医師が監修!
──────────── - まぶたの痙攣(けいれん)ってなんのサイン? 放っておいても大丈夫?
────────────

