介護をしていると、「どうしてこんなことが起こるの?」と戸惑う場面に出合うことも。昨日まで普通にできていたことが急にできなくなったり、思いも寄らない行動に驚かされたり――。そんな日常の中で、介護者が悩んだり、思わず苦笑いしてしまったりする瞬間は少なくありません。そんな介護の現場で実際に多く聞かれる「あるある」なお悩みを、4コママンガ形式で紹介します。
だから言ったのに…




祖母に「水を飲んだほうがいいよ」と声をかけても、「まだいい」と断られることがあります。ところが1時間ほどすると、「喉がカラカラ」と言ってくるのです。
そのたびに水を用意しながら、「さっき勧めたのに」と思ってしまいます。それでも祖母がちゃんと水を飲んでくれると、少し安心します。
【医師からのアドバイス】高齢者は、加齢に伴って喉の渇きを感じにくくなったり、体内に水分をためる力が低下したりするため、自分では「まだ大丈夫」と思っていても、気付かないうちに脱水傾向になることがあります。喉が渇いてから飲むのではなく、時間を決めてこまめに水分を取ることが大切です。厚生労働省の高齢者向け熱中症対策でも、喉が渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給することが勧められています。「水を飲んで」と声をかけても拒否される場合は、無理に説得しようとせず、「ひと口だけ飲んでみようか」「お茶にする? 水にする?」など、本人が受け入れやすい声かけに変えてみるとよいでしょう。起床後、食事の前後、入浴前後、外出前後など、生活の区切りに合わせて飲む習慣を作るのも有効です。水分制限が必要な病気がある場合は、摂取量について主治医に確認しながら進めましょう。介護する側も「さっき勧めたのに」と感じてしまうことがありますが、責めるのではなく、飲めたことを一緒に確認しながら、安心して水分補給できる環境を整えていきましょう。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

