なぜクマが大量に出没? クマの被害を減らす方法とは

なぜクマが大量に出没? クマの被害を減らす方法とは

遭遇リスクのあるエリアでの注意点

写真:PIXTA

クマの出没エリアでは、いつクマとばったり遭遇するか分からないという心構えが必要です。クマとの遭遇を避ける対策の基本は、クマに気づかれないよう静かにするのではなく、音を立ててクマに「ここに人間がいるよ」と知らせることです。

基本的には、人間がクマを恐れているように、クマも人間を恐れているので、人の気配があれば近づいてきません。できるだけ2人以上で会話をしながら行動し、クマ鈴やラジオを鳴らすようにしてください。

「散歩をしていてクマに遭遇したけれど、犬が吠えたら逃げて行った」という話も聞きます。しかし、犬は確かにクマ追いとして古くから利用されてきた動物ですが、訓練された犬でないと、逆にクマの攻撃性を高める危険もあります。たとえクマを追い払うためであっても、公共の場では犬をリードから放さないようにしてください。

クマがよく活動する時間帯は、「薄明薄暮」と言われる明け方と夕方です。近くでクマの目撃情報があるなら、早朝の散歩、夕方のジョギングなども、1人では出かけないなどの対策をしましょう。もしもクマを目撃したときは、近づかないようにするとともに、すれ違う人たちにもクマがいたことを教えて、注意を促してください。

<こちらの記事もよく読まれています!>→野外レジャーに潜む災害リスク!海、山、川別押さえておきたいポイント

家の近くで見かけたときの対応

写真:PIXTA

家の近くでクマを見かけたら、落ち着いて速やかに避難しましょう。

屋内退避・施錠

自宅または近くの建物の中、車の中などへ避難してください。クマが侵入してくる恐れのある窓や扉は閉め、しっかりと施錠してください。

ゴミの回収・ペット避難

家の外に生ゴミなどの匂いのするものを出しておくと、クマを引き寄せる恐れがあります。家の中または物置などにしまいましょう。家の外で飼っている動物もクマに襲われる危険があるので、家の中または丈夫な飼育小屋の中へ避難させてください。

通報する

クマを目撃したら、地元の自治体または警察へ通報してください。人が襲われる危険が高いと判断される場合には、自治体が地元の猟友会などに依頼して駆除することもあります。

<こちらの記事もよく読まれています!>→災害からペットを守る、日頃の備えや防災グッズを紹介

配信元: 防災ニッポン