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「髄膜炎」特有の“激しい頭痛”? 見分けるべき3つの性質と危険な前兆サイン【医師監修】

「髄膜炎」特有の“激しい頭痛”? 見分けるべき3つの性質と危険な前兆サイン【医師監修】

高熱と激しい頭痛、首の硬直が重なったとき、どこへ連絡し、何を伝えればよいのか——いざというときに迷わないための知識を持っておくことが助けになります。この記事では、すぐに救急受診が必要な「危険なサイン」を具体的に挙げるとともに、受診時に医師へ伝えておくと役立つ情報の整理方法についても紹介します。

田頭 秀悟

監修医師:
田頭 秀悟(たがしゅうオンラインクリニック)

鳥取大学医学部卒業。「たがしゅうオンラインクリニック」院長 。脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門としている。また、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。日本神経学会神経内科専門医、日本東洋医学会専門医。

髄膜炎と激しい頭痛

髄膜炎における頭痛は、多くの人が経験する日常的な頭痛(片頭痛や緊張型頭痛)とは、その性質と強度が根本的に異なります。この危険な頭痛の特徴を知っておくことが、重篤な病気を見逃さず、適切なタイミングで行動を起こすための鍵となります。

髄膜炎特有の頭痛の性質

髄膜炎に関連する頭痛は、「突然発症」「ピークまでが速い」「経験したことのないほどの激痛」という3つの特徴を持ちます。

この頭痛のメカニズムは、髄膜の炎症によって脳圧が亢進し、痛みを感知する神経(三叉神経など)や血管が刺激されることによって生じます。痛みは頭全体に及ぶことが多く、「頭が割れそう」「締め付けられるよう」と表現されます。また、体を動かしたり、せきをしたり、頭を振ったりすると痛みが著しく増強するため、患者さんは身動きが取れず、暗い部屋でじっと横になっていることしかできなくなる傾向があります。

一般的な頭痛との違い

日常的に経験する緊張型頭痛や片頭痛と、髄膜炎による頭痛との違いを理解することは重要です。緊張型頭痛は後頭部を中心にじわじわと始まり、圧迫されるような鈍い痛みが持続します。片頭痛はズキンズキンと脈打つような拍動性の痛みで、吐き気を伴うことが多いですが、通常は数時間から数日で治まります。これに対し、髄膜炎の頭痛は前述の通り突発的かつ激烈で、市販の鎮痛薬はほとんど効果がなく、発熱や首の硬直といった全身症状を伴う点が決定的に異なります。

「突然の激しい頭痛」は、生命に直結するくも膜下出血の典型的な症状でもあります。どちらの病気も一刻を争うため、このような頭痛を経験した場合は、絶対に自己判断で様子を見ず、直ちに救急医療機関を受診しなければなりません。

まとめ

髄膜炎は、風邪に似た症状から始まりながらも、急速に生命を脅かす事態へと進行しうる、極めて緊急性の高い病気です。その警告サインである「首の硬直」「経験したことのない激しい頭痛」「高熱」の組み合わせを見逃さないことが、予後を大きく左右します。特に、「突然始まった強烈な頭痛」や「首が痛くて前に曲げられない」という症状は、脳が出している最大のSOSです。これらの症状に気づいたときは、決して自己判断で様子を見たり、市販薬でごまかしたりせず、直ちに神経内科や救急科などの専門医療機関を受診してください。あなた自身と、あなたの大切な人の命を守るために、この知識が役立つことを願っています。

参考文献

国立健康危機管理研究機構「細菌性髄膜炎(詳細版)」

厚生労働省「侵襲性髄膜炎菌感染症」

日本感染症学会「結核性髄膜炎」

国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 国際感染症センター「髄膜炎菌」

東京都感染症情報センター「細菌性髄膜炎」

配信元: Medical DOC

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