
加藤清史郎が主演を務める「君が死刑になる前に」(毎週木曜夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系/Lemino・Huluほかにて配信)の第9話が5月28日に放送された。汐梨(唐田えりか)がついに明かした真実。しかし、さらなる波乱が起こり、クライマックス直前の衝撃展開となった。(以下、ネタバレを含みます)
■タイムスリップした主人公が連続殺人の真相を追う
本作は、現在と過去を舞台に、事件の真相を追う完全オリジナルの本格サスペンス。
教師連続殺害事件の犯人として死刑が執行された大隈汐梨(唐田えりか)。時を同じくして、坂部琥太郎(加藤)は大学時代の映画サークル仲間である馬渕隼人(鈴木仁)、月島凛(与田祐希)とともに7年前の2019年にタイムスリップ。そこで、逃亡中の指名手配犯である汐梨と出会う。琥太郎たちは、「私は殺していません」と言う汐梨に疑念の目を向けながらも、事件の真相を追い始める。
ほか、事件を追う2人組の刑事、伊藤剛役を内博貴、深沢心太役をニシダ・コウキ(ラランド)、琥太郎たちが通うことになるカフェ“カルムス”の店長・長峰洋子役を内田慈、看板娘の一条凪音役を伊礼姫奈が務める。
■汐梨とある人物のつながりが分かる
汐梨を追う中で背後から殴られて昏睡状態だった伊藤の意識が戻った。琥太郎たちは、別荘の笠井に汐梨が関わっていたことや、これから起きる予定の事件について伊藤に伝えた。すると伊藤は情報をくれたお返しにと、手帳を差し出した。そこには伊藤が10年前から汐梨について調べたことが書き込まれていた。
汐梨が犯人であることに納得がいかない琥太郎は、手帳をじっくりと読み込む。そこから浮かび上がったのは、カフェ店員で、第5の事件の被害者である教師の元教え子・凪音と汐梨のつながりだった。
そんな中、3人の前に汐梨が現れた。
■汐梨は琥太郎だけに話をすると告げる
「このあとお話聞かせてもらえませんか」と申し出た琥太郎に、「いいよ、そのつもりで来たから」と汐梨。ただ、琥太郎と2人だけでと希望した。
琥太郎はカメラを回し、「今日ここに来るまでにどこにいましたか?」という質問に始まり、核心に迫っていった。
第1の事件の被害者・小谷(大塚ヒロタ)と第2の事件の被害者・白鳥(輝有子)の殺害を認めた汐梨。しかし、第4と第5の事件の被害者である鮫島(小林大斗)と丸藤(今江大地)の写真を見せると「知らない」と言った。彼らは、当初の教師連続殺害事件において、“これから”殺害されるはずだった2人だ。タイムスリップして事件を食い止めようとする琥太郎たちによって、鮫島は命こそ救われたが、“犯人”に突き落とされたのは事実。汐梨が犯人であれば知らないはずはなかった。
「あなたは誰も殺してない。あなたはうそをついている」と琥太郎は指摘し、凪音との関係を問いかけた。
10年前、アパートの隣人として、母親から虐待されていた小学生の凪音と出会い、仲を深めていった汐梨。そんな中、汐梨が前職を辞めるきっかけとなった元上司が現れ、ストーカー状態に。しばらくはアパートの近くにいるだけだったが、ある日、ついに部屋の中にまで押しかけ、汐梨を襲った。そのとき、「助けて」という汐梨の叫び声を聞きつけた凪音が元上司を刺し殺した。
「汐梨さんのことは私が守るから…」と言った凪音を部屋に帰し、凪音がいた痕跡を消した汐梨は、自分が罪をかぶった。通報を受けて駆け付けた伊藤が初めて汐梨を見たのはこのときだった。
■真実を告白した汐梨が覚悟の行動に出る
正当防衛が認められた汐梨がアパートに戻ると、凪音は児童相談所に引き取られていた。それから時が経ち、1年前に2人は偶然再会。里親となった洋子の元で幸せに暮らしていた凪音と再び交流が始まった。洋子によると、凪音は幼少期のつらい経験のせいか、解離症と境界性パーソナリティー障がいを患っていたが、汐梨と再会してから症状が出ることが少なくなったという。
そんな日々を過ごすうち、汐梨は栄養士としての仕事をすることになった学校で、かつて担任だった小谷に襲われそうになり、なんとか逃げ出した。ところが、そのあとに小谷が遺体で発見され、現場の近くに凪音がいたという話を聞いた汐梨は、10年前のように自分を守ろうとしてくれたのではないかと思うように。
そして白鳥の事件が起きた日。タイムスリップしてきた琥太郎たちの監視下にあった汐梨が凛を眠らせて別荘を抜け出したのは、凪音の元に駆け付けるためだった。病のために心拍数や位置情報が分かるようにと洋子が凪音につけさせていたスマートウォッチの通知が汐梨にもくるように設定していて、異常な心拍数を知らせる通知が届いたのだ。だが犯行は行われたあとだった。
病で自分がしたことを認識していない凪音。もし自分が捕まったあとにも殺人が続けば犯人が他にいると分かってしまうと、汐梨は逃亡することを決意した。そして伊藤の件も、汐梨が襲われていると思っが凪音によるものだと明かした。
「誤解を恐れずに言うと、私ね、死ぬほどモテるんだ」。告白を聞いたあとの汐梨のその言葉は、あまりにも悲しいものだった。その宿命から逃れられないという汐梨は、凪音を守るとともに、好きではないこの世界から逃れるためにも死刑となることをいとわなかった。
真実を話した汐梨は、撮影データを破棄。「こんな世界でも少しだけ生きたいなって思えたのは、琥太郎くんのおかげ。あなただけは本当の私を見ようとしてくれた。信じてくれて、ありがとう」という言葉を残し、駆け付けた伊藤に「すべて私がやりました」と告げて連行された。
SNSには「凪音ちゃんも汐梨も悲しすぎるよ」「世界に絶望して、死刑すら受け入れようとしているのあんまりだって」「怒涛の伏線回収の気持ちよさと、その度に重くなっていく感情で爆発しそうだった」「汐梨にとって琥太郎は絶望の中の一筋の光だったんだろうな」といった声が上がった。ただ、汐梨の告白からすると確実に凪音の犯行と思えない部分と、たびたび映し出された怪しい人物が汐梨と一致しないのではという考察も。
次回、6月4日(木)の放送が最終回となるが、まだ予測できない展開もありそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

