
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は自身の整形体験エッセイを描いた『14歳で整形した私』の作者・うみの韻花(おとか)さんに注目し、X(旧Twitter)に投稿された『友達が整形で中学デビューした話』をご紹介しよう。
同作は、うみのさんがフォロワーからの切実な体験談をもとに創作したコミックエッセイ。以前うみのさんのX(旧Twitter)に同作のエピソード『整形してもいじめが無くならなかったので努力して周りを見返した話』がポストされると、2700以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者のうみのさんに、同作を描いたきっかけや将来について話を伺った。
■整形してもいじめはなくならなかった…美しいカウンセラーが中学生に伝えたかったこと

容姿の“いじめ”に悩み、美容クリニックを訪れた中学生の松田さん。緊張する彼女に、美しいカウンセラーの女性は「実は私も整形してる」と打ち明ける。
カウンセラーも中学時代、自身の容姿への暴言をきっかけに二重整形をしたものの、いじめはなくならなかった。整形だけでは根本的な解決にならないと気づいた彼女は、笑顔や言葉遣い、勉強など外見以外の自分を磨く努力を重ねたという。その経験から、人を綺麗にする仕事を選んだ。
ルッキズム(外見至上主義)への苦悩を吐露し泣き出した松田さんに、カウンセラーは見た目が重視される現実を認めつつ、「魅力をたくさん作っていこう。一番の理解者は自分なんだから」と語り…。
読者からは「価値を広げて立ち上がった強さに心打たれる」「整形しても解決しない現実が胸に刺さる」などのコメントが寄せられている。
■「ルッキズムや自己肯定感について考えられる構成に」作者・うみのさんが作品に込めた思い

――『友達が整形で中学デビューした話』の『整形してもいじめが無くならなかったので努力して周りを見返した話』の部分を描いた経緯をお教えください。
現在高校生のフォロワーさんが、中学生当時の切実な体験談を寄せてくださったことがきっかけです。まず、そのエピソードをもとに『友達が整形で中学デビューした話』という作品が生まれました。今作は、その本編に登場する「親に内緒で美容クリニックへカウンセリングに行く中学生の主人公」と、彼女に対応する「カウンセラー」の視点にフォーカスして描きたいと思い、創作しました。
――『整形してもいじめが無くならなかったので努力して周りを見返した話』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
中学生という多感な時期に、一人でクリニックの門を叩く心細さや切実さ、そしてそれを受け止める大人の責任感を意識して描きました。
特に、カウンセラーという第三者の視点が入ることで、多角的に「ルッキズム」や「自己肯定感」について考えられるような構成にしています。
――『整形してもいじめが無くならなかったので努力して周りを見返した話』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
カウンセリングのシーン全般です。
主人公の「変わりたい」という切実な願いと、それをプロとして、そして一人の大人として受け止めるカウンセラーのやり取りには、私自身のルッキズムに対する考えやメッセージを込めています。カウンセラーが、外見に悩んでいた過去の自分を主人公に重ね合わせ、プロとしてだけでなく一人の人間として真摯に向き合いアドバイスを贈る場面には、特に強い思い入れがあります。
――今後の展望や目標をお教えください。
まずは5月20日に発売される3冊目の書籍「娘に整形したいと言われたら(シリーズ立ち行かないわたしたち KADOKAWA)」を一人でも多くの方に届けることが目標です。
今後も、美容整形やルッキズムといったテーマを軸に、読者の方々の体験に寄り添い、時に客観的な視点で社会を切り取れるような作品を描き続けていきたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも温かい応援をありがとうございます。今回の作品はKindleインディーズで無料公開しておりますので、ぜひ一人でも多くの方に届き、何かのきっかけになれば嬉しいです。新刊ともども、これからも応援よろしくお願いいたします!

