萎縮性胃炎をご存じですか?
本記事では、萎縮性胃炎とは?症状や治療法について以下の点を中心に紹介します。
・萎縮性胃炎の診断方法
・萎縮性胃炎と胃潰瘍の違い
萎縮性胃炎について知るためにぜひ最後までお読みください。
※この記事はメディカルドックにて『『萎縮性胃炎』は『胃がん』につながる可能性があるの?症状についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
萎縮性胃炎の診断方法

萎縮性胃炎の診断方法は何ですか?
内視鏡検査(胃カメラ): 萎縮性胃炎に対しては、内視鏡検査を実施して、胃の粘膜の状態を詳しく確認します。胃カメラ検査で、胃炎の有無やヘリコバクター・ピロリ感染の有無を検査します。ペプシノゲン検査: 萎縮性胃炎と胃がんの関連性を評価するために、ペプシノゲン検査を行うこともあります。ペプシノゲンは胃粘膜から分泌されるタンパク質であり、そのレベルを調べることで胃の健康状態を評価します。
組織検査: 胃内視鏡検査で異常が見つかった場合、組織を採取して病理検査を行います。これにより、胃粘膜の炎症の程度や組織の変化を詳しく評価できます。
診断には医師の専門的な判断と検査結果の総合的な評価が重要です。早期の診断と治療は、萎縮性胃炎による合併症や進行を防ぐために重要です。
萎縮性胃炎を疑った際はどの診療科に行けばいいですか?
萎縮性胃炎を疑った場合、以下の行動を取ることが推奨されます。消化器内科を早期に受診する:慢性胃炎は自覚症状が乏しいまま萎縮性胃炎まで進行してしまうことがあります。そのため、早期の消化器内科への受診が重要です。また、ご家族に胃がんになった方やピロリ菌感染陽性の方がいる場合には、特に症状がなくても消化器内科を受診してピロリ菌感染の有無や胃粘膜の状態を確かめることをおすすめします。
胃カメラ検査を受ける:胃炎の診断とピロリ菌感染の確認のために、胃カメラ検査が不可欠です。胃粘膜の状態を確認し、萎縮の有無など粘膜の状態を詳細に観察します。疑わしい病変がある場合には組織を採取して病理検査を行います。採取した組織を検査することでピロリ菌感染の有無も確認できます。
以上の行動を取ることで、萎縮性胃炎の早期発見と適切な治療が可能となります。また、診療科としては、消化器内科を受診することが推奨されています。消化器内科では、胃炎の原因を特定し、治療に移れます。
萎縮性胃炎と胃潰瘍の違いは何ですか?
萎縮性胃炎と胃潰瘍は、胃の病気ではありますが、以下に示す点で異なります。病態: 萎縮性胃炎は、胃の粘膜が退行的な変化を起こし、胃の健康な組織が減少する状態です。一方、胃潰瘍は胃の内壁に生じる傷や潰瘍のことを指し、胃の組織が局所的に破壊される状態です。
原因: 萎縮性胃炎は、胃粘膜の退行的変化が主な原因であり、ヘリコバクター・ピロリ感染や自己免疫反応などが関与していると考えられています。一方、胃潰瘍は、ヘリコバクター・ピロリ感染や非ステロイド性抗炎症薬の使用、ストレスなどが原因となることがあります。
症状: 萎縮性胃炎の主な症状は胃痛や消化不良、吐き気などです。一方、胃潰瘍は胃痛が主な症状とされており、激しい痛みや胃の不快感が現れることがあります。
合併症: 萎縮性胃炎は、胃がんのリスクが高まる可能性があります。一方、胃潰瘍は、出血や穿孔といった合併症が起こることがあります。
診断や治療には医師の専門的な判断が必要であり、胃の病態や症状の違いを正確に判断するためには、内視鏡検査や検査結果の評価が必要です。
編集部まとめ

萎縮性胃炎症について紹介してきました。
・萎縮性胃炎とは、胃の内壁が炎症を起こし、正常な胃粘膜が退化してしまう疾患のこと
・萎縮性胃炎の診断方法は、「内視鏡検査」「ペプシノゲン検査」「組織検査」などがある
・萎縮性胃炎の主な症状は胃痛や消化不良や吐き気が起こる。胃潰瘍は胃痛が主な症状で、激しい痛みや胃の不快感が現れる。
これらの情報が萎縮性胃炎について知りたい方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
萎縮性胃炎(医師が教える内視鏡ブログ)
萎縮性胃炎(Medical Note)
- 「慢性胃炎」が“胃がん”になる前に見逃してはいけないサインとは?【医師解説】
──────────── - 「胃カメラ画像でピロリ菌感染」は分かる?感染サインや発見できる病気を医師が解説!
──────────── - 女性に多い「スキルス胃がんの予後」は悪い?5年生存率約10%の理由と症状も医師が解説!
────────────

