休日の昼下がり、2歳になったばかりの娘を連れて、家族で賑わう回転寿司店を訪れたときのことです。最初はおとなしく食事を楽しんでいた娘でしたが、食事が中盤に差し掛かったころ、ふとした瞬間にヒヤッとする出来事が。手にしていたおもちゃを隣の席に落としてしまったのです。そこには、険しい表情の年配男性が座っていて……。
流れてくるお寿司に大興奮!からの……
お店に入ると、娘は流れてくる色鮮やかなお皿に興味津々。最初はおとなしく席に座り、大好きな玉子のお寿司をおいしそうに頬張っていました。しかし、食事が中盤に差し掛かったころ、予想外の事件が起きました。
娘がボックス席の背もたれに手をかけ、ひょいと背伸びをして後ろの席を覗き込んでしまったのです。私が「あっ、こら!」と止める間もなく、娘は後ろの席で静かに食事をされていた年配の男女に向かって「あ~っ! おいちそう!」と大きな声で笑いかけました。
さらに最悪なことに、娘の手に握られていたお気に入りのミニカーがポロリと落下。運悪く、真後ろに座っていた男性のカバンに入ってしまったのです。男性は険しい顔で振り向き、私は「怒られる!」と身構えました。
必死に謝る私にかけられた、思いがけない言葉
そもそも他人の席に物を落としてしまうなんて、あってはならないことです。「お食事中に大変失礼いたしました!」と、私は血の気が引く思いですぐに立ち上がり、何度も何度も頭を下げました。
不快な思いをさせてしまったと冷や汗が止まりませんでしたが、男性がやさしくミニカーを拾い上げ、笑顔でこう言ってくださったのです。
「元気があってかわいいですね。私たちも孫を思い出して癒やされますよ」
やさしい言葉に心から救われましたが、一歩間違えればテーブルに落ちてお皿がひっくり返ったり、物にぶつかったりして破損してしまったりする事態になりかねない状況でした。親としての責任の重さを、改めて痛感した瞬間です。
この出来事以来、外食時の娘の挙動には一層注意するようになりました。また、もし空いていれば、壁際の席に座らせるようにしています。周囲への配慮と事前対策の重要性を学んだ出来事でした。
著者:春山直/20代女性/2歳の娘を育てる母。趣味は娘の服集め。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

