脳トレ四択クイズ | Merkystyle
ポテトで顔がどうなる?全身の老化を早める“高AGEs食品”の『原因』と対策【医師監修】

ポテトで顔がどうなる?全身の老化を早める“高AGEs食品”の『原因』と対策【医師監修】

AGEsは皮膚のコラーゲンや血管壁のたんぱく質に結合し、本来の弾力や柔軟性を失わせる方向に作用します。しわやたるみ、血管の硬化、骨の強度低下など、老化として現れるさまざまな変化の背景に、AGEsの蓄積が関与している可能性があります。身体の内側と外側、両面から老化とAGEsの関係を整理します。

井筒 琢磨

監修医師:
井筒 琢磨(医師)

江戸川病院所属。専門領域分類は内科(糖尿病内科、腎臓内科)
2014年 宮城県仙台市立病院 医局
2016年 宮城県仙台市立病院 循環器内科
2019年 社会福祉法人仁生社江戸川病院 糖尿病・代謝・腎臓内科
所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会、日本不整脈心電図学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心エコー学会

揚げ物(フライドポテト等)とAGEsが老化に与えるメカニズム

このセクションでは、AGEsが老化のプロセスにどのように関与するのかを詳しく説明します。老化は誰にとっても避けられないものですが、そのスピードや現れ方は、日常の食習慣によって変わってくる可能性があります。

皮膚の老化とAGEsの関係

老化のサインとして多くの方が気にするのが、肌のハリや弾力の低下、しわやたるみです。これらの変化には、皮膚を支えるコラーゲンやエラスチンというたんぱく質の変性が深く関わっています。AGEsはこれらのたんぱく質に結合し、その構造を変化させてしまいます。結果として、コラーゲンが本来の弾力を失い、皮膚が硬くなる方向に変化していきます。

具体的には、AGEsがコラーゲン同士を架橋(けっきょう)させる、つまり異常に結合させてしまうことで、コラーゲンが本来持つ柔軟性を失わせるとされています。通常であれば、古くなったコラーゲンは分解されて新しいものと置き換わりますが、AGEsによって変性したコラーゲンはこの分解・再生サイクルに乗りにくくなるとされています。

さらに、AGEsは皮膚に沈着することで、黄ばみや「くすみ」として目に見える形で現れることもあります。年齢を重ねるにつれて肌の色が黄みがかって見える現象は、AGEsの蓄積が一因である可能性が指摘されています。日焼けや生活習慣だけでなく、食事からのAGEs摂取量も肌の見た目に影響する要素の一つと考えられています。

フライドポテトのような高AGEs食品を頻繁に食べることは、皮膚の老化を促進させる要因の一つになり得ます。もちろん、皮膚の老化にはUV(紫外線)や睡眠、ストレスなどさまざまな要因が絡み合っていますが、食事からのAGEs摂取を意識的に減らすことも、エイジングケアの一環として重要と考えられています。

血管・骨・臓器への老化影響

皮膚以外にも、AGEsの蓄積は身体の内側の老化にも影響します。血管においては、前述のとおりコラーゲンへの結合によって血管壁が硬化し、動脈硬化の進行に関与します。血管の老化は、高血圧や心臓病、脳卒中のリスクと密接に関連しており、生活の質に直接影響する重大な問題です。

骨についても、AGEsの影響が報告されています。骨の主成分であるコラーゲンにAGEsが蓄積すると、骨の柔軟性や強度が低下し、骨折しやすくなる可能性があるとされています。骨密度だけでなく、骨の質(コラーゲンの状態)もまた骨の健康を左右する重要な要素です。

目の水晶体にAGEsが蓄積すると、白内障のリスクが高まるとも報告されています。水晶体のたんぱく質がAGEsによって変性することで透明性が失われ、視界が白くかすんでいく状態につながる可能性があります。また、腎臓・神経・関節など、全身のさまざまな組織にもAGEsの蓄積が確認されており、老化に伴う諸症状の背景にAGEsが関与していると考えられています。

このように、AGEsは身体の多くの組織や器官に広く影響を与えるため、フライドポテトを含む高AGEs食品の摂取習慣を見直すことは、身体全体の老化ペースを緩やかにするうえで意義のある取り組みといえます。

まとめ

揚げ物、とくにフライドポテトには終末糖化産物(AGEs)が多く含まれており、継続的な摂取によって老化の促進や慢性疾患リスクの上昇につながる可能性があります。しかし、調理法や食べ方の工夫、ベリー類・緑茶・しょうがといった抗酸化作用のある食材の活用、そして運動・睡眠を含む生活習慣の見直しによって、そのリスクを抑えることは十分に可能です。日常のちょっとした選択の積み重ねが、長期的な健康と老化ペースに影響します。気になる症状や持病をお持ちの方は、ぜひ内科や糖尿病内科などの医療機関に相談してみてください。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

国立循環器病研究センター「脂質異常症」

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。