【1時間目】電卓を分解すると何が見える? カシオ計算機「電卓のひみつ!」
どんな計算でもパパッと答えを出してくれる「電卓」は、子どもたちにも身近で頼れる存在。でも、その中っていったいどうなっているの?
そんな素朴な疑問に答えてくれるのが、カシオ計算機による授業「電卓のひみつ!」です。

このプログラムでは、実際に電卓を分解し、その内部構造をじっくりと観察するという、めったにできないユニークな体験が待っていました。

レゴ遊びで鍛えた指先のおかげか、息子は電卓の裏のネジ外しもスイスイ。ドライバーを手に、楽しそうに分解作業を進めていました。
ネジを外し終えて、そっと蓋を持ち上げると……ジャ、ジャーン!

蓋の奥から現れたのは、ギッシリと詰まった繊細なパーツ。中央にある黒くてひし形のパーツは、この電卓の“頭脳”とも言えるLSIです。

まるで誰かの頭の中をそっとのぞいているような、不思議でドキドキする瞬間。息子は「へぇ~、こうなっているんだ!」と目をキラキラさせながら、夢中で見つめていました。こんな体験、普段はなかなかさせてあげられないですよね。貴重すぎる~!
観察が終わったら、分解の逆手順で組み立てスタート。

ネジをくるくる、パーツをカチッ。パズルみたいに形が整っていくたびに、息子の顔もパッとほころんで、楽しそうに手を動かしていました。
組み立てを終えたら、今度は電卓を使ったマジックに挑戦。

数字を足したり掛けたりするだけで、誕生日や好きな数字がズバリ当たっちゃう! 「えっ、電卓ってそんな使い方できるの!?」と、親子で思わず目を見合わせてビックリ。学びと遊びがやさしく溶け合う、心に残るひとときになりました。
【2時間目】田んぼの隠れヒーローを発見! クミアイ化学工業「お米をまもるはなし」

白米好きの息子にとって、いまだ収束の兆しが見えない“令和の米騒動”は、まさに食卓の一大事。そんな今気になったのが、農薬メーカー・クミアイ化学工業の「お米をまもるはなし」。お米が育つ現場ではどんな工夫があるのか、親子で触れてみたくなりました。
農薬は、お米を害虫から守る“盾”のような存在。では、もしその盾がなかったら…? 農薬を使わずにお米を育てるとどうなるのか─そんな問いかけがクイズ形式で出題されました。

答えは「お米を簡単に買えなくなる」。農薬なしでは、お米の収穫量は2~3割も減ってしまうと言われているのです。それだけ、農薬はお米づくりの“縁の下の力持ち”。田んぼがピンチのときにサッと現れて守ってくれる、まるで“田んぼのヒーロー”みたいですね。
農薬は、単に「効き目があればいい」だけではありません。実は、農家さんが日々の作業の中で扱いやすいように、形や使い方にまで細やかな工夫が施されているんです。授業では、実際に農薬を使ってみることで、その使いやすさを体感することができました。

今回用意されていたのは、サラサラと舞う粒状の「粒剤」と、ころんとした豆のような形をした「豆つぶ剤」の2種

軽くて風に舞いやすい「粒剤」は、意図したところにうまくまけなくてムラになりがち

水面をすべるように移動しながら、じわじわ溶けていく「豆つぶ剤」は、自然と広がってムラになりにくい
手作業で除草すると約50時間もかかるところが、粒剤を使えば数時間に短縮。そして豆つぶ剤なら、さらに手間いらずでラクになるんだとか。
農薬メーカーさんをはじめ、田んぼを支えてくれるたくさんの人たちが、見えないところで力を尽くしてくれているからこそ、今日も私たちはおいしいごはんが食べられるわけです。本当にありがたいですよね。
思いがけず息子がイキイキと楽しんでいたのは、クミアイ化学工業のオリジナル農業カルタを使ったゲーム。

「地球温暖化」「フードロス削減」「スマート農業」……子どもたちが今知っておきたいキーワードがちりばめられたカルタ。ゲーム感覚で楽しみながら、環境や食の課題に自然と触れられる、そんな学びの時間でした。
