
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『トーコちゃんの推しになれない』の1エピソード『ホビ垢に擬態する女の子の話』を紹介する。作者のasukaさんが、4月26日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6.8万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、asukaさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■早紀がアクスタやぬいホビ垢を更新する理由

早紀とトーコは推し活のひとつとして、ホビ垢用の素材を撮っていた。その様子を見ていた周囲の人からは、「リアルで見たのはじめて」「推しより自分の方が好きだよね」と言われている。早紀はその言葉に対し、内心「半分あたりで半分ハズレ」と思っていた。
早紀がそう思う理由は、一緒に推し活をしているトーコを推しているからだ。早紀がアクスタやぬいを持ち歩き、ホビ垢を更新しているのは全部トーコの隣にいるために必要なことだからで…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「大好きな友達のために推し作ったことある」「かわいいって思えるホビ垢」「学生時代同じことしてた」「ちょっと切ない」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・asukaさん「推し活の光の部分だけではなく、もっと深みまで描きたいと数年前から構想を練って、ようやく漫画として形にできました」

――『ホビ垢に擬態する女の子の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
元々イラストレーターとして「推し活」を題材とした女の子たちを描いてきたのですが、推し活が世間に浸透していくとともに、イラストだけではその想いを表現しきれない面が出てきてしまい…。推し活の光の部分だけではなく、もっと深みまで描きたいと数年前から構想を練って、ようやく漫画として形にできました。
――本作では、ネイルや髪型、アクスタやちびぬいなど細部まで丁寧に描かれている点が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます!早紀とトーコは「同じデザインの服を着ているけど対照的な2人」という印象にしたかったので、ピンクと水色というカラーリングで差別化することにこだわりました。似たような背格好なのに正反対、という部分を表現するはなかなか難しかったです…。髪や顔、表情などでも対比できるようにこだわったので、そこも見てもらえると嬉しいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
特に気に入っているシーンは、1話4ページの1コマ目、早紀がトーコとのプリクラをストーリーズにアップしている場面です。「ホビ垢」の方たちは、顔をスタンプで隠してSNSにアップされることが多く、表情が見えないということが特徴的だと思っていて。一見仲良く手を繋いでいるように見えても、その下の感情は読み取れない…そんな物語があったら面白いなと思い、その部分を描くことができて気に入っているシーンです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
自分自身もかなりオタク気質なので、推し活をしている時に感じることや疑問に思うことが結構あり、そういった実体験をもとに制作をしています。ただメインのストーリーとしては、こんな話にしよう!と意思を持って決めているというより「この2人ならこうするだろうな」とフッと浮かんだことをベースに、キャラクター重視で描いています。
――asukaさんの作品は、推しのいる女の子の生活をかわいらしく表現しているように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
嬉しいです!キャラクターにリアリティを出したいため、服や小物などは実際のトレンドをかなり意識して描いています。また、「かわいいものをリアルに描くために、かわいくないものもしっかり描く」ということにもこだわっています。例えば、アクスタを描くときは、メインの人物のみではなく差し込む土台まで描き込んだり、キーホルダーを描くときは、ナスカンなどの金具まで描き込んだり…。現実的な部分を描くことで、相対的にかわいい部分がより引き立つように意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
この2人で描きたい話が沢山あるので、今後もどんどん更新していきたいです!本が出せるくらいの枚数が描けたらいいなぁ…とは思っているので、とにかく頑張ります(笑)!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
作品を読んでくださって本当にありがとうございます!感想のひとつひとつが励みになっています。自身の推し活の体験と重ねて読んでくださる方もいて、色々な考え方に触れられるのも凄く楽しいです。今後も更新していくので、引き続き読んでいただければ嬉しいです!

