
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、美味しいレシピが描かれたシリーズ『ごはんのおとも』(実業之日本社)の作者であるたなさんに注目し、同シリーズの最新作『ごはんのおともをあと少し』をご紹介しよう。
同作は、路地裏の料理店“ひとくちや”を通して様々なレシピや人間ドラマが描かれた一作。以前たなさんのX(旧Twitter)に同作の第1話『美味しいのは、』が投稿されると、4000以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者のたなさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■姉を失って“美味しい”と思うことを恐れていた弟

ある日、他界した姉の法要のために忙しくしていた弟のコウジ。ご近所さんでもある“ひとくちや”の店主・クマや、ひとくちやの常連のタブチなどにも手伝ってもらい、ようやくコウジはひと息を入れる。
周りが姉の他界によって痩せてしまったコウジを心配しているなか、コウジのもとに2人の子どもが駆け寄り、持っていたチョコパイを差し出す。
しかし、“悲しいはずなのに美味しいと思う自分が受け止められない”コウジは、子どもたちの気遣いを断ってしまう。そして、お通夜に食べたという“カレー味の豚そぼろ”で作ったおにぎりの話になり…。読者からは「やはり美味しいご飯って人生で超大切」「飯テロすぎる(笑)」などの声が寄せられていた。
■『ごはんのおともをあと少し』は今だから描けた一冊?

――『ごはんのおともをあと少し』を描き始めた経緯をお教えください。
『ごはんのおともをあと少し』には前作『ごはんのおとも』『ごはんのおとも2』があって、『2』の発売後も続きを描きたい気持ちはあったものの、私の描けるタイミングが合わずに時間が過ぎていました。
その間もいろいろな思いつきは溜まっていて。数年前、編集者さんにそのことをお話ししたら快く応じてくださり、そのおかげで書籍の形になりました。時間が経つことで思いついた話もあり、今だから描けた一冊だなと思っています。
――『美味しいのは、』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
カレーライスとカレーチャーハンを美味しそうに描くことがこの話の大事な部分だと考えていました。読んだ方にも「ああ~これは仕方ないな~」と思ってもらえるようにと。説得力のあるカレー味に見えていたら何よりです。
――『ごはんのおともをあと少し』に登場する数々のレシピは、どのようにして誕生したのでしょうか?
描きたい料理に合わせて話を考えたものと、描きたい話に合う料理を考えたもの、両方あるのですが、『美味しいのは、』は後者で「美味しくても仕方ないもの…と言えばやっぱりカレー味」と自然にストンと決まりました。
あとは、表紙に料理の絵が並んだ時に「茶色ばっかり!」にならないよう彩りも少しだけ意識して…。いずれの場合も自分が作る上で無理なく簡単に作れるものを念頭に置いています。
――読者へメッセージをお願いします。
読んでくださった方、待っていてくださった方、本当にありがとうございます。描きたい話もまだたくさんあるので、ゆっくりではありますがこれからも物語をお届けできるよう元気に続けたいと思っています。その時はぜひ手に取っていただけると嬉しいです。

