「肺がんで放射線治療を受けた場合の余命」はご存知ですか?医師が解説!

「肺がんで放射線治療を受けた場合の余命」はご存知ですか?医師が解説!

肺がんの放射線治療についてよくある質問

ここまでで肺がんの放射線治療についての一般的な内容を解説しました。ここでは「肺がんの放射線治療」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

肺がんの放射線治療はほかの治療と組み合わせたほうがよい?

木村 香菜(医師)

肺がんの治療では、病期や患者さんの状態に応じて放射線治療とほかの治療法を組み合わせるかどうかを決めます。がんが局所にとどまっている場合は放射線単独で完結することもありますが、広がりがある場合や再発リスクが高い場合にはほかの治療との併用が推奨されます。もちろん併用すればその分副作用も増える可能性があるため、患者さんの体力や希望も踏まえて総合的に判断します。主治医と十分に相談し、併用のメリット・デメリットを理解したうえで治療法を選択するとよいでしょう。

肺がんの放射線治療にはどのような副作用がある?

木村 香菜(医師)

放射線治療は照射部位に応じた局所的な副作用が生じます。肺がんへの照射では、照射野に肺や気管支、食道、皮膚などが含まれるため、主な副作用として咳や息苦しさ、食道炎、皮膚の炎症などが起こりえます。また照射範囲に骨髄が含まれると白血球減少や貧血が生じることもあります。これらの症状は放射線治療の期間中から終了直後に現れる急性期の副作用で、多くは治療終了後数週間~数ヶ月で軽快します。

一方、放射線治療には遅発性の副作用もあり、治療終了から数ヶ月~数年経ってから出るものもあります。放射線が当たった正常肺組織に炎症が起こり、治療終了後1~3ヶ月ほどしてから咳や発熱、呼吸困難などの症状が出ることがあります。これを放射線肺臓炎といいます。多くは軽症でステロイド治療などにより改善しますが、重症化すると命に関わることもあるため注意深い経過観察が必要です。

肺がんの放射線治療に必要な期間、回数は?

木村 香菜(医師)

放射線治療の期間・回数は治療の目的や手法によって大きく異なります。一般的な照射スケジュールは平日(月~金)毎日1回照射し、土日は休む形で進めます。そして、根治目的の治療では1ヶ月以上かかる一方、症状緩和目的では2週間以内ということもあります。


まとめ

肺がん治療における余命の見方や治療選択の幅広さ、そして各治療法のメリットとデメリットを解説しました。肺がんはステージが進行するとその平均余命なども変わります。また、ステージ毎に治療方法の選択は異なることが一般的です。しかし、各治療法は患者さんの状態やご希望に合わせて選択するので、医師と十分に相談して判断することが大切です。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。