日々を健康に過ごすためには体のそれぞれの機能が正常に稼働している必要があります。
特に臓器はそれぞれが重要な役割持っているので全てが揃って問題なく動くことが望まれます。
膵臓は、体内の重要なホルモンを作り出す場所として重要な役割を持つ臓器です。膵石症は、膵臓内に石のような塊ができる病気です。
膵石症になると、膵臓の機能を大きく低下させる可能性があります。
重要な臓器を守るためにも、まず膵石症についてしっかりと理解しましょう。ここでは、膵石症の検査や治療方法について詳しく説明します。
※この記事はメディカルドックにて『「膵石症」になりやすい人や症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
膵石症の検査や治療方法

どのような検査が行われますか?
血液検査において、血清アミラーゼやリパーゼのような特定の酵素やホルモンのレベルを測定することで、膵石症の可能性を見つけ出すことがあります。大きい石であれば、超音波検査も有効です。超音波を使った膵臓の画像を解析すると、膵臓内の異常だけでなく膵石の存在を確認できる可能性があります。小さな膵石も合わせて検出したい場合は、CTスキャンやMRIを使います。膵石の存在・大きさ・位置を確認するのに有効なのはCTスキャンです。 MRIは、磁場と無線波を使って膵臓の様子を確認し膵石を見つけ出します。内視鏡を使う場合は、膵臓に音波を送り高解像度の画像を撮影したり、膵管に造影剤を注入してX線で撮影したりします。
治療方法を教えてください。
膵石症は症状によっていくつかの治療方法が確立されています。膵石症が原因で消化酵素の分泌が十分に行われていない場合に行われるのは経口酵素補充療法です。消化酵素の錠剤やカプセルを食事と一緒に摂取して、食物の消化と栄養吸収を助けます。急激な痛みがある場合は、まず痛みを和らげる処理をします。鎮痛薬や抗炎症薬の処方・神経ブロック・神経刺激療法などです。膵液の排出がすでにうまくいっていない場合には、内視鏡を使ってバルーン拡張術を行ったり、ステント挿入を行ったりして、膵管の通路確保を行います。膵石が原因でインスリン分泌に障害が出ている場合は、糖尿病を引き起こす可能性が高いので、血糖管理をします。食事療法・運動・血糖降下薬の投与・インスリンの投与などです。症状が重篤になると、外科的処理を検討することになります。
手術が行われるケースはありますか?
症状が重篤で早急な改善が望まれる場合は、外科手術が行われることがあります。これは、他の治療法で効果が出ず重篤化しているので、同じ治療を継続しても効果が得られないと判断した場合になります。症状により処置の仕方は異なりますが、膵臓の一部を切除したり、ルートを確保して膵液の排出を改善したりといった手術です。
編集部まとめ

膵臓は人が持つ臓器の中でも健康な体を維持するために重要な役割を担っています。
日頃から大きな負担をかけてしまう臓器だからこそ、日々の生活の中で異常を感じた場合はかかりつけ医に早めに相談するようにしましょう。
参考文献
Ⅰ.疾患概念と病態-CQ-Ⅰ-1)膵石症とは?(膵石症の内視鏡治療)(公益財団法人日本医療機能評価機構)
- 「膵石症」になりやすい人や症状・原因はご存知ですか?医師が監修!
────────────

