由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫も育児には積極的に参加してくれますが、娘の安全をあまり考えてない夫のやり方に、意見してしまうことも……。
先日も、由美さんが夕飯を作っている間、きちんと見守って見ていなかったせいで娘がベビーゲートに足をはさんで大泣きしているのに、夫は呑気にゲームを続ける始末です。
夫を感情的に責めると、言い方が気に入らないと不機嫌になり、逆ギレしてきました。あまりにも腹が立った由美さんは、友人とのグループチャットで愚痴を送信。友人たちが共感してくれたことで心が落ち着いた由美さんは「キツい言い方をしてごめん」と謝罪し、夫も謝罪してくれました。しかもお皿洗いまで買って出てくれたのですが、夫はそのことを「気配りレベルたけ〜〜〜!」と自画自賛。
後日、「気配りじょうず」だと言って会社の先輩や同僚にこのエピソードを披露しましたが、同僚から「自虐ネタ」扱いされたことが引っ掛かり、自分が「気配りじょうず」であることを確認するために公園にやってきました。
『俺は気配りじょうずだ!』
自信満々に公園へとやってきた夫。しかし、週末の公園は大混雑で、どの遊具にもいろいろな年齢の子どもたちが集まり、危険だと思うような動きをする子もいる状態です。そんななか、幼い娘でも遊べそうなすべり台を見つけた夫は、さっそく娘を連れて行くことに。
由美さんから「私、下で待ってるね。大きい子も多いから、気をつけて」と言われ、娘を任された夫。意気揚々とすべり台の上に向かいますが、順番が決まっているわけではないので、幼い娘をすべらせるのは簡単ではありません。続々とすべっていく子どもたちを見ながら、娘がすべれそうなタイミングを見計らっていると、ようやくすべり台の端が空いたので、夫は娘の体を支えながら慎重にすべらせました。しかしすべり台を楽しむ娘のかわいい姿を見て、思わず「すべってるところの写真、撮ってあげような」と、スマホでの撮影に夢中になっていて……。
パパ!気づいて!








「……ん?」
夫と娘の姿をすべり台の下で見ていた由美さんは、うしろにいる親子の動きが気になっていました。しかし、夫がその親子を気にする様子はなく、かわいい娘の撮影に夢中です。
そのとき、うしろにいた子どもがすべる体勢に入っているのを目にした由美さん。すべっていく先には夫と娘がいるため、慌てて「パパ! うしろの子すべりそう!」と夫を呼びますが、夫はまだ撮影に夢中です。
「聖也!」
由美さんが大声で夫の名前を呼んだところ「ん?」と、ようやく夫が反応してくれました。
「うしろ来てる!」
由美さんの叫び声に、ようやく夫も自分が置かれている状況に気づき、なんとか事故は回避できました。しかし、自分が娘から目を離していたことを棚に上げて、すべってきた子どもの親に激しく文句をぶつけるのでした……。
◇ ◇ ◇
わが子のかわいい姿を前にすると、つい撮影に夢中になってしまう……。
そんな気持ちには、多くの方が共感できるのではないでしょうか。しかし、公園のようにあらゆる年齢の子どもが集まる場所では、ほんの一瞬の油断が思わぬ危険につながることもあります。
今回は、由美さんが離れた場所で様子を見ていてくれたおかげで状況を把握できましたが、夫が「気配りじょうず」を自負するのであれば、目の前のことだけでなく周囲の状況にももう少し目を向けてほしかったですね……。
特に遊具で遊んでいるときには、自分の子どもだけでなく、その周囲の状況も気にかけることを意識したいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

