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「ボーエン病」で”受診すべき初期症状”はご存じですか?検査法・治療法を医師が解説!

「ボーエン病」で”受診すべき初期症状”はご存じですか?検査法・治療法を医師が解説!

ふと肌を見たときに、赤い湿疹のようなものが出来ていた経験がある方はいるのではないでしょうか。その湿疹のようなものに痛みや痒みがない場合、気にせずそのまま放置することもあるでしょう。

しかしただの湿疹ではなく、気がついたらがんが内臓器官などに進行している可能性があります。一見湿疹にも似ているボーエン病は、皮膚の表皮内部にできる早期がんです。

本記事では聞き慣れない方も多いボーエン病の治療方法と進行速度について詳しくご紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「ボーエン病」を疑う初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

ボーエン病の治療と進行速度

照明

受診するべき初期症状を教えてください。

初期症状は、皮膚表面が湿疹のように赤くなっていても先述したような痛みや痒みがなかったり、数ヶ月以上消えなかったりするなどの症状がある場合です。例えば、放置することで平らだった患部が次第に盛り上がり広がりをみせます。
また、進行することでリンパ節をはじめ内臓に転移し、死に至る可能性も考えられるため早期発見や治療が重要です。

どのような検査でボーエン病と診断されますか?

確実に診断するために病変の一部を切り取り、顕微鏡で調べる皮膚生検といわれる病理検査が必要です。そのほかに、ダーモスコピーと呼ばれる拡大鏡を用いた検査方法もあります。

治療方法を教えてください。

ボーエン病の治療方法は以下の通りです。

外科的切除

凍結療法

PDT

5-FU軟膏

イミキモドクリーム

ボーエン病の治療方法の第1選択は外科的切除です。局部麻酔を行い病変の範囲にもよりますが、1〜4ミリメートル離して切除を行います。病変が小さいならそのまま傷口を縫い合わせますが、5〜10センチメートルなど皮膚欠損の範囲が大きいと直接縫い合わせることは難しいです。そのため植皮術や皮弁形成術などを行い修復します。
ボーエン病と疑われる病変の3〜5%は、皮膚の真皮層まで到達している可能性があるため、外科的切除を優先して行なっているのです。ただし高齢者や病変の大きさなどにより手術が困難な場合、液体窒素を用いた凍結療法がとられます。
液体窒素を病変に押し当て凍結・壊死させ除去させる方法で、数週間空けて1〜3回程度行います。液体窒素を押し当てることで表皮が剥がれますが、真皮にまで損傷させ傷跡が残る可能性が考えられるため、受ける際はよく考えましょう。
またレーザー光を照射するPDTといわれる光線力学的療法もあります。病変に取り込まれやすい光感受性物質を投与しレーザー光を照射することで、光感受性物質に光化学反応を引き起こします。すると活性酸素が発生するため、がん細胞を変性や壊死させるのです。凍結療法よりも病変消滅率が高いとされていますが、治療が行える施設が限られています。
治療方法はほかにも外用剤を使用する方法もあります。1つは5-FU軟膏です。1日1、2回塗布を3〜4週間行います。5-FU軟膏を使用する場合、ラップなどで密閉する閉鎖密閉療法(ODT)が必要となるため、自宅での治療は難しいでしょう。
そしてイミキモドクリームは、自然免疫を活性化することで抗ウイルス作用を発揮します。週3回塗布するだけのため使用しやすく、重篤な副作用もとくにみられていません。ただし、赤みやかさぶたが伴う場合もあります。
ボーエン病は外科的切除を第1と考えますが、最適な治療方法をとり治療に臨みましょう。

編集部まとめ

夫婦
ボーエン病は皮膚表面に発症し静かにゆっくり進行するがんの一種です。進行を防ぐために何よりも早期発見・治療が重要です。

湿疹などと似ていて痛みや痒みがない場合、そのまま放置して様子を見ることもあるでしょう。しかしその期間が命取りになる可能性は十分考えられます。

後悔しないためにもご自身の身体の異変を逃さず、生活していきましょう。

参考文献

ボーエン病(日本形成外科学会)

有棘細胞癌(SCC)(日本癌治療学会)

配信元: Medical DOC

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