ペキ子さんは、夫の優一さんと2人暮らし。優一さんは公務員として働く次男で、イケメンかつやさしい性格の持ち主。ペキ子さんにとってはまさに完璧な夫です。
そんなペキ子さんは、幼いころから「完璧な母親」になることを夢見てきました。待望の妊娠がわかると、自作の育児本を渡し、20時就寝や毎朝のスムージー、クラシック音楽を流し続ける生活を始め、仕事も辞めました。会社の先輩からのアドバイスを受け、ペキ子さんを甘やかすことをやめる決心をした優一さんは、ペキ子さんお手製の育児本を捨てました。優一さんが自分の母親と重なったペキ子さんは、自分が間違っていないことを証明しようと考えます。
無事に出産を終えると、ペキ子さんは優一さんに捨てたはずの育児本の内容を覚えていて、出産時に実践していたと話しました。
隣で出産中の人と自分のお産をしつこく比べるペキ子さん。優一さんにたしなめられると、再び過去のトラウマがよみがえります。そして「自分は間違っていなかった」と主張し、「もう優一の言うことは信じない」と言い切るのでした。
主導権を握る妻












出産から1年後。
優一さんが休日のお出かけを提案しても、ペキ子さんは頭ごなしに却下します。
その理由は、予定がすでにびっしり埋まっていたからでした。
ペキ子さんは、娘のカンちゃんに多くの習いごとをさせ、スケジュール管理もすべて自分主導でおこなっています。
優一さんが意見を言おうとすると、すぐに離婚の話を持ち出すようになってしまいました。
優一さんが負けじと「たまには休息も必要だよ」と伝えるも、ペキ子さんは、「娘の時間を無駄にするの?」と、冷たく言い放つのでした。
子育ての方針は家庭ごとにさまざまで、同じ親であっても考えが異なることはあります。だからこそ、どちらか一方が「子どものため」と決めつけて進めるのではなく、お互いの考えや不安を言葉にして共有することが大切です。
習いごとや教育も、子どもの可能性を広げる一方で、休息や親子で過ごす時間もまた大切なもの。わが子にとって何がよいのかを、夫婦で話し合いながら見つけていけるといいですね。

