原田病は主に眼に対して症状が出る自己免疫疾患のひとつです。
かすんで見えにくい・歪んで見えるなどの症状があります。眼以外の部位だと毛髪・皮膚・耳・髄膜などに原田病の症状が出やすいです。
これらの症状の他に前駆症状といって、病気の前触れで現れる症状があります。
診断方法は一般的な眼科検査に加えて、血液検査を含めた全身検査を行います。
今回は原田病の予後について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「原田病」の症状・治療法・治療期間はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
原田病の予後

原田病の予後を教えてください。
予後は人によって違う場合があり、早期に良くなる方もいれば炎症が再発して長期にわたって治療が必要な方もいます。また炎症の持続や再発は視力低下につながり最悪の場合、合併症を引き起こしかねません。合併症には虹彩の癒着によって起こる緑内障や、加齢が主な原因とされている白内障があります。これらの合併症は失明にもつながる病気です。眼に炎症が見られたり違和感を覚えたりした際は、すぐに受診し早期に治療することが大切です。早期に治療が開始できると視力の低下を防ぐことが可能となります。
原田病は完治しますか?
ここでは完治するとは断言できません。原田病は数日や数週間などの短い期間で治る病気でなく、数ヶ月や数年かけてようやく完治するような病気です。しかし中には炎症が持続したり再発したりすると、持病として原田病と付き合っていかなければならない場合もあります。患者によってさまざま症状が現れるため、眼の症状が良くなっても他の部位で症状が出ている可能性もあります。また原田病の原因である自己免疫疾患は原因が解明されていないものです。そのため完治することは難しい病気とされています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
原田病は残念ながら予防が難しい病気です。自己免疫疾患は原因が何か判明していないためです。原田病の症状が出た場合は、早く受診するようにしてください。早期に治療できると視力低下に至らずに済みます。しかしそれでも炎症が長引いたり再発を繰り返したりすることがあるようです。またステロイドを使用した治療法は副作用が出ることがあります。しかし急にステロイドを使用した治療法は途中で止めることができません。途中で止めてしまうと、再発・慢性化してしまう可能性があるので注意しましょう。
編集部まとめ

原田病は視力低下をもたらすことがある病気です。
いかに治療を早く開始できるかが最終的な視力に関わってくるので、原田病のような症状が出たら受診するように心がけましょう。
前駆症状がある場合がありますが、必ずしも症状が出るとは限りません。前駆症状がない場合でも原田病と診断されることがあります。
治療方法はステロイドを使用したもので、一般的に副作用が辛いといわれている治療方法です。糖尿病・高血圧・消化性潰瘍・骨粗鬆症などの副作用があるといわれています。
辛く大変な治療法ではありますが、長期化・再発しないようにするためには必要です。
ご自身の判断で止めたりしないように注意しましょう。
参考文献
フォークト―小柳―原田病(日本眼科学会)
原田病(済生会)
- 「ぶどう膜炎で失明する確率」はどれくらい?ぶどう膜炎の予後についても解説!
──────────── - 「原田病」の症状・治療法・治療期間はご存知ですか?【医師監修】
──────────── - 「ぶどう膜炎」になると現れる初期症状はご存知ですか?医師が監修!
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