【昭和初期の豪快キャベツ料理】丸ごと1個切って炒めて煮るだけ!「キャベツのやわらか煮」が極甘だった話
「ピーマンの丸ごと煮」はこの雑誌から…
「ピーマンの丸ごと煮」を見つけたのは、農家向けの月刊誌『家の光』の別冊付録から。この雑誌は大正14年(1925年)に創刊されたJAグループのファミリー・マガジンなんです。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」という4つを柱に、暮らしに役立つ情報を掲載しています。
100周年を迎えた『家の光』2025年5月号には「いま、よみがえる『家の光』台所の知恵ベストセレクション」という別冊付録が付いています。100年分の記事から厳選した「台所の知恵」を、現代でも実践しやすいようにアレンジして紹介していますよ。

ピーマンが日本に到来したのは明治時代。家庭には昭和30年以降に普及したとのこと。栄養的にすぐれた食材として、当時の誌面でもピーマンを使ったレシピが掲載されていたようですね。
今回はこちらの別冊付録に載っていた、種もワタも捨てずに作る「ピーマンの丸ごと煮」に挑戦してみようと思います♪
「ピーマンの丸ごと煮」を作ってみた!
【材料】
ピーマン…10個
ちりめんじゃこ…30g
[A]
しょうゆ…大さじ2
砂糖…小さじ2
みりん…小さじ2
ゴマ油…小さじ2
※材料が少し多いかなと思い、すべて1/2量で作りました。

【作り方】
1. ピーマンは穴が開く程度に軽く握りつぶします。

2. 鍋にゴマ油を入れ、中火にかけます。ちりめんじゃこを入れ、香りがたつまで中火のまま炒めます。

3. 2に1のピーマン、[A]を加え、ピーマンの半分の高さまで水(分量外)を入れます。

4. 落としブタをし、煮立ったら弱めの中火くらいに火を弱め、10分煮ます。

5. 火を止め、そのまま20分ほど置いて、粗熱を取りながら味を含ませます。
↓火を止めた直後。

↓20分後。

ピーマンの色が少し茶色みがかり、味が染み込んだような感じがあります。
6. 皿に盛り付け出来上がりです。

ふにゃんふにゃんでじゃこの風味がすごい

それではいただきます。ピーマンが、やわらかいを通り越してふにゃんふにゃん。じゃこから出ただしの風味が強く、ジューシーな果肉に染み込んで、とてもおいしいです。じゃこ自体もやわらかく食べやすいですね。ピーマンの種は硬さを感じないし、ワタにもだしが絡んでいるので苦くなく、丸ごと食べても何の違和感もありません。1個をペロっと食べられちゃいます。
ピーマンの種とワタに含まれる成分
ピーマンの種とワタには青臭さのもとになっているピラジンという成分が含まれています。ピラジンには血液をサラサラにする働きがあるため、血栓を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞の予防に役立つと言われています。血栓などの血液の詰まりは、高血圧、脂質異常症、糖尿病や喫煙、ストレス、運動不足などの危険因子が深く関わっています。ピラジンなどの食物の栄養成分を利用しつつ、危険因子を取り除くために過食を抑えるなどして、生活習慣を改善しながら血流をスムーズにしていきましょう。
ピーマンの料理って細く切って炒めることがほとんどで、煮含める料理ははじめてでした。果肉に煮汁が染み込み、とてもおいしくできましたよ。また種やワタもよく煮れば食感が気にならなくなるので、丸ごと食べても違和感なしです。よかったら作ってみてはいかがでしょうか。
参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版
かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学 監修 新出真理 ナツメ社

