今から10年ほど前のことです。休みの日に自宅でくつろいでいたとき、突然、金属バットで後頭部を殴られたような衝撃に襲われました。
後頭部の激しい痛みに…
その瞬間、私はひっくり返り、何が起きたのかわからないまま頭を抱えて床を転げ回りました。立ち上がろうとしても足が動かず、まひしてしまっていました。
「これは命に関わるのではないか」……そう感じた私は、はうようにして自室にあった携帯電話をつかみ、救急車を呼びました。
「命の保証はできない」と告げられる
ほどなくして救急隊が到着し、ストレッチャーに乗せられて脳外科のある病院へ運ばれました。そのころには全身のまひが進んでいて、本当に苦しかったのを覚えています。
脳外科医から「脳梗塞(のうこうそく)で、今すぐ入院しなければ命の保証はできない」と告げられ、MRI検査を受けたのち集中治療室へ。幸い開頭手術はせずに済み、点滴で血管を塞いでいた血の塊を溶かす治療を受けて、一命を取り留めました。しかし左半身のまひは残り、その後は長いリハビリの日々が待っていました。

