娘が年少のときの担任の先生は、思ったことがすぐに顔に出てしまうタイプの女性でした。ある参観日の日、娘が自分のコップにお茶を注ぐ際、少しこぼしてしまいました。申し訳なく思った私は、教室の隅から先生に目線を合わせて謝ろうと思ったのですが……。


先生の冷たい対応に募るモヤモヤ
先生は私の目線に気づきません。そして、ムスッと怒ったような表情で「またか」と呟いたのを私は見てしまったのです。その後、先生は冷たい表情のまま、娘に「自分で拭いてね〜」と一言。
娘がこぼしてしまったことは申し訳ないと思いつつも、先生の子どもたちへの塩対応や、つい漏れ出た心の声に、私はモヤモヤするばかりでした。
その後、娘を迎えに行ったときのことです。年少クラスの部屋のドアを開ける前に、先生の低くて怖い声が聞こえてきました。絵本を読む前に子どもたちを静かにさせたかったためか、先生は「さっさと座る! 手はひざ! 前を見る!」と怒鳴っていたのです。
私は、年少クラスの子に対しての接し方が厳しすぎるような気がして、またモヤモヤしてしまいました。
なかでも私が特に違和感を覚えたことは、毎日の娘の「行き渋り」です。特に運動会や発表会など、イベントがある時期には行き渋りが激しくなりました。
先生は普段、送迎のときに目が合っても、作業を優先してあいさつをしてくれないことが多かったのですが、勇気を出して娘の行き渋りについて相談することに。
しかし先生は、「そうですか〜。どうしてですかねぇ」と、どこか人ごとのような返事ばかり。結局私は、どうにか娘の機嫌を取ろうと、毎日ひとりで試行錯誤する日々でした。
突然、保護者集会が開始された理由に驚愕!
そんな中、娘が年中クラスになる前、年少クラスだけの保護者集会が急に決まりました。なんと、担任の先生に対して思うところがあるママさんたちが、市役所にクレームを言いに行ったそうなのです。
担任の先生に対して、「子どもへの言葉づかいがきつい」「子どもが園に行きたがらない」「子どもが先生を怖いと言っている」「相談や質問に対して面倒そうに対応される」など、私が思っていたことを、他のママさんたちも同じように感じていました。
その後、園長先生と担任の先生が、保護者たちの前で謝罪。担任の先生は「心に余裕がなくて、厳しい声かけになってしまうことがありました」「もう少し余裕を持って接していくべきでした」と反省の言葉を述べました。
園長先生からも、保護者に不安を与えてしまったことへの謝罪とともに、今後は園長先生や主任なども保育に加わっていくという方針が伝えられました。
さらに、集会に参加できなかった人や、その場で発言できなかった人のためにアンケート調査も実施されました。私は、集会では言い出せなかった「あいさつの件」について記入して提出。
その結果、しっかりと思いが届いたのか、担任の先生は年中クラスに変わるまでの間、いつもニコニコと元気にあいさつをしてくれるようになったのです。園長先生や主任のフォローがあることで、先生の心身にも余裕が生まれたのかもしれません。子どもへの接し方も目に見えてやさしくなり、娘の行き渋りもすっかりなくなっていきました。
今回の一件を通して、自ら動いてくれたママさんたちのように「行動に移すことの大切さ」を痛感しました。もっと子どものために、母親としてしっかりしなくてはいけないと強く思わされた出来事です。その後、娘は「保育園が楽しい!」と言って笑顔で元気に通園できるようになりました。
著者:西本明美/30代女性。2018年生まれの一人娘がいる。義実家とは仲の良い関係でいるように日々努力している。飲食店のバイトをしていたが、店舗が閉店してしまい現在は求職中。趣味はいろんなコーヒーを試飲すること。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

