病院の事務員のみささんは、子どもを保育園に預け、時短勤務で働いています。
夫は残業続きで、保育園のお迎えや育児をひとりで担うみささん。職場では頼りにされる存在ですが、院長は時短勤務を毛嫌いし、「時短のくせに」と時短ハラスメント(ジタハラ)を繰り返し、みささんを退職に追い込もうとしていました。
みささんは、辞めたい気持ちはあるものの、収入面や転職の不安から耐えるしかない状況です。
院長から定時間際にわざと大量の仕事を押し付けられたり、希望していた研修メンバーから外されたりされても、みささんは耐え続けます。しかし、後輩のまりちゃんをはじめ、ほかのスタッフが陰ながら支えてくれる一方、先輩のツボ田さんは院長側につき、子どもの発熱による早退や休みのたびに、2人からの攻撃を受けます。
次第にみささんは、職場でも、子どもの前でも笑えなくなってしまいました。
さらに院長の一存でボーナスまで半分以上カットされ、「ここで働き続ける意味は?」と悩むみささん。
サービス残業が増え、業務量は変わらないのに給料もボーナスも減り、それでも時短のまま働き続けるか、それともフルタイムに戻すべきか……結局答えは出ないまま、気を取り直して目の前の仕事にとりかかるのでした。
認知症患者の申し出が気になって


















患者の佐藤さんの会計をしていると、「最近、医療費が高くなったんじゃない?」と言われたみささん。
すぐにヘルパーさんが「すみません、佐藤さん認知症で……」と引き離しますが、みささんは違和感が残りました。
佐藤さんの話が気になったみささんが改めて自分の手で計算しなおしたところ、医療費を水増し請求されていることに気づいてしまったのです。
▼「気のせいかも」と流してしまいそうな小さな違和感の中に、大きな問題が隠れていることもあります。みささんは、追い詰められた状況でも患者さんの一言を見過ごさず、自分で確かめたことで不正に気づきました。
忙しさや立場を理由に見て見ぬふりをせず、「おかしい」と感じた感覚を大切にすることが、状況を変える第一歩になるのかもしれません。
つらい言葉や不当な扱いが続く場合は、発言内容や日時をメモしておくと、あとから相談するときに役立つことがあります。相談窓口、各都道府県の労働局に設置されている「総合労働相談コーナー」などへ相談する方法もあります。我慢を続けることで心や体に大きな負担がかかってしまうこともあるため、ひとりで抱え込まず、周囲へ助けを求めながら自分自身を守ることも大切です。
著者:マンガ家・イラストレーター こっしー

