日本独自の「シンプル志向」が特徴的
一方、日本では「^_^」が首位を獲得しました。この顔文字は世代によって使われ方が大きく異なることが判明しています。15~28歳の若い世代では「気まず^_^」「あした提出の課題まだ終わってない^_^」といった、失敗や気まずさを軽いノリで表現するオチや皮肉として多用されています。対照的に46~60歳の世代では「よろしく^_^」「ありがとう^_^」など、温かみのあるあいさつ表現として定着しています。
2位の「(; ;)」も興味深い使われ方を見せています。若い世代では「うれしすぎた(; ;)」といった感謝や喜びの表現にまで転用される一方、上の世代ほど本来の悲しみや残念さを表現する用途で使われる傾向があります。
世代別で異なる顔文字を使う理由
顔文字を使う理由についても世代差が明確に現れました。10?20代は「かわいい」(58.4%)、「個性を出せる」、「ネタっぽく使える」など、かわいさや個性を重視する傾向が強く見られます。
一方、30代以降は「親しみやすい」「感情を細かく表現できる」といった、文章をやわらげる感情補足の役割として顔文字を活用している傾向が顕著です。実際に「文字だけだと冷たく聞こえるから」「絵文字はおじさん構文っぽく感じるけど、顔文字はその先入観がない」といった声が寄せられており、SNS時代における新たなコミュニケーション手段として再注目されていることがうかがえます。

