立ちくらみや貧血など、めまいを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
ひと言でめまいといっても、その症状には「ふらつく」「くらくらする」「バランスがとれなくなる」などがあります。
めまいの症状には思わぬ病気が隠れていることもあり、悪化してしまうと日常生活に支障を来たしかねません。
めまいの症状が出る病気にはいろいろなものがありますが、この記事では前庭神経炎について解説していきます。
※この記事はメディカルドックにて『「前庭神経炎」という突然めまいが起こる病気はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
五藤 良将(医師)
防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。
前庭神経炎 (ぜんていしんけいえん)の予防

前庭神経炎は早期発見できますか?
めまいの症状のある病気には「脳卒中」や「メニエール病」がありますが、前庭神経炎との違いはめまい以外の症状の有無で判断できます。脳卒中の場合はめまい以外に意識障害や四肢麻痺の症状があり、メニエール病の場合は難聴・耳鳴り・耳閉感などの症状が現れます。しかし、前庭神経炎にはそれらの症状がありません。脳卒中やメニエール病に似た症状がなく、強いめまいが1度だけの場合はすぐに病院に行きましょう。自分で判断せずに、しっかりと検査をすることが早期発見に繋がります。
前庭神経炎の予防方法はあるのでしょうか?
先述したようにめまいが起きる原因は、はっきりしていません。風邪や上気道感染を発症しても、前庭神経炎になる人もいればならない人もいます。そのため、具体的な予防方法を示すことは難しいといえるでしょう。しかし、なんらかのウイルス感染により前庭神経が炎症を起こすという報告があるため、普段から健康管理に気をつけ免疫を高めておきましょう。突然強いめまいに襲われたときに慌てないよう、前庭神経炎という病気を知っておくことも大切です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
めまいの症状だけを考えると、珍しい症状ではないかもしれません。安静にしていると回復することもあるため、意識障害などが起きなければ、我慢して過ごしてしまう方もいらっしゃると思います。しかし、放っておくと知らず知らずのうちに症状が悪化し、回復するのに長い時間が必要になるだけでなく、入院することになりかねません。めまいや吐き気などの症状を感じたら、自分で判断せず早めに医療機関を受診しましょう。症状が落ち着いてきたら、平衡感覚を取り戻すためのリハビリも始めていくとよいでしょう。
編集部まとめ

前庭神経炎は、耳の奥にある神経がウイルス感染など何らかの原因により炎症を起こしてしまい、めまい・吐き気・嘔吐などの症状が現れる病気です。
前庭神経炎のめまいは猛烈で、立っていることすらままなりません。安静にしていてもなかなか治まらず、長時間にわたってめまいや吐き気が続きます。
めまいの症状が出る病気にはいろいろなものがありますが、他の病気との違いはめまいに反復性がないこと、意識障害や難聴・耳鳴りなどの症状がないことが挙げられます。
突然、周りがぐるぐると回転するようなめまいに襲われたらパニックになるかもしれませんが、慌てずに医療機関を受診しましょう。
参考文献
前庭神経炎(社会福祉法人 恩賜財団 済生会)
前庭神経炎診療ガイドライン 2021年版 20.前庭神経炎の症状|公益財団法人 日本医療機能評価機構
カロリックテスト:温度刺激試験(東京慈恵会医科大学 神経病理学)
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──────────── - 「脳卒中の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?予防法も医師が解説!
──────────── - 「前庭神経炎」という突然めまいが起こる病気はご存知ですか?医師が監修!
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