壊れてしまったキャリーケースを“まさかの方法”で修理する動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で19万回を超えており、「お見事」「目からウロコすぎました」と注目を集めています。
投稿したのはPCを自作したり、ジャンク品を修理したりしているYouTuberの熊五郎お兄さん(@KUMA56DIY)。以前には、バスの「降車ボタン」に“魔改造”を施す動画が話題となりました。
今回の動画を撮影したのは、能登半島への旅行前日というタイミング。なんと旅行には欠かせないキャリーケースの取っ手が壊れてしまったそうです。
通常であれば持ち手上部のボタンを押すことでシャフトが伸びるはずですが、全く反応せず縮んだまま。また、ボタン自体にも不具合が生じているようで、押し込んだ際の挙動がおかしくなっています。
旅行には別のカバンを使うことにして、修理できないか試してみることに。まずはケース内部にある固定パーツを外し、取っ手部分をケースから引き抜きました。
取っ手の伸縮をコントロールしているロックピンを押すことで、ずっと縮んでいたシャフトを伸ばせました。持ち手下部のネジを回せるようになったので外してみたところ、持ち手からボタンだけが取れてしまいました。
ボタンがあった場所を観察してみると、本来なら両サイドにあるべき“何らかの部品”が折れている様子。試行錯誤の末に持ち手上部のカバーを外すと、中から2本のプラスチック製パーツが出てきました。このアーム状パーツとボタンをくっつけてみると、その断面はピッタリと一致。やはりこれが故障の原因のようです。
このキャリーケースは、ボタンを押すと左右に伸びているアームが持ち手内部の細い金属棒を押し、シャフトのロックピンを外すという仕組みになっていました。とりわけ力のかかる部分がまさかのプラスチック製という事実に、熊五郎お兄さんは嘆息。まずは瞬間接着剤でボタンとアームを固定します。
ボタンが元通りになったところで、次はアームとの境目を金属パーツで補強します。小さいL字形の金具があるとちょうど良さそうですが、手元にあったのは「ホチキスの芯」だけ。L字形にした状態で置いてみたところ、なかなか良さそうだったので採用することにしました。斬新な使い方だ。
束にした状態の芯を数本ならべて接着剤で固定。1つの補強金具として機能させるため、並んだホチキスの芯全体を覆うように上からも接着剤を塗った後、硬化促進剤を噴き付けてガチガチにします。
補強作業と合わせて、持ち手各部のバリを工具で研磨。壊れていたネジ穴も修理し、可動する部位にはグリスを塗って動きを滑らかにしました。
修理・補強を施したことでボタンは見事に復活! 持ち手を組み上げてボタンを押してみるとロックピンは正常に外れ、とても滑らかにシャフトが伸縮するようになりました。
取っ手を固定するためのネジ穴なども修理しつつ持ち手とシャフトをキャリーケースに戻したら、いよいよ最終確認。全く動かなかった取っ手がキャリーケースからスムーズに出てきました。ロック機能もしっかり働いており、適切な長さで取っ手が止まってくれます。これで旅行に使える!
観察力とテクニック、意外な材料を駆使して補強する姿には、「ただ直すだけじゃなく直した後の使用感にもこだわるのステキ」「思ってたよりも面倒で壊れやすい機構なんですね……」「ネジ穴の補修が特に参考になりました」「ホチキスの芯もまさかキャリーケースの修理に使われるなんて思ってもみないでしょうねw」「ホッチキスもビックリだね」などの感想が寄せられています。
熊五郎お兄さんは、YouTubeのサブチャンネルとX(Twitter/@DIY20414383)も運営中。このキャリーケースのキャスター部分や、動かなくなった電子レンジの修理動画などを公開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「熊五郎お兄さんのDIY」

