学童保育で働く大学生のミクさんは、周囲には愛想良く振る舞っていますが、心の中では子どもたちの容姿に毒づく二面性を持っています。一方、小学1年生の娘・ハナちゃんを学童に通わせている母親は、楽しそうに過ごす娘の姿を見て、今の環境に満足していました。
実は、ハナちゃんの父親と浮気をしているミクさん。わざとハナちゃんに「カエルに似ている」と言い、学童でトラブルになりました。最終的には謝罪しましたが、学童の責任者にも怒られたことで身勝手に腹を立てます。納得のいかないミクさんは、学童の児童であるトモくんを利用し、ハナちゃんに「カエルに似ている」と言わせます。それを知ったハナちゃんの母親は激怒しますが、ミクさんはトモくんに責任を押し付けるのです。
トモくんが「ハナちゃんがカエルに似ているとミク先生が言った」と訴えますが、ミクさんは「怒られたくない言い訳じゃないですか~?」とあくまでも自分は言っていない、と逃げ口上を並べます。
浮気相手の言い逃れに反応する父親
















ミクさんの言い訳に怒りがこみ上げるハナちゃんの母親。そこへ「落ち着きなよ」と父親が声をかけました。ハナちゃんを庇うどころか「ママに似たんだから、お前のせいでもあるじゃん」と、逆に母親を責め始めたのです。夫の言葉に怒り心頭の中、子どもたちの手前、母親は「2人とも娘のことを言うのは許さない」と冷静に伝えます。ミクさんは「子どもが勝手に娘さんに言っただけですって」と嘘をつき通すつもりですが、「先生がハナちゃんのこと、目が離れててカエル似てるって言ってた」と、ヨウタくんがやってきてピンチを迎えたのでした。
シラを切り通すミクさんと、妻子を守るどころか浮気相手の肩を持つ父親。どちらも自分の都合ばかりを優先し、周囲を傷つけていることに気付いていない様子です。
特に、学童の先生という立場でありながら、子どもの発言を利用するようにして責任を逃れようとするミクさんの言動は、決して見過ごせるものではありません。本来であれば、その場で夫やミクさんを厳しく責めてもおかしくない状況ですが、ハナちゃんの母親は場所を選び、感情的に怒りをぶつけることをこらえました。
浮気相手に流され、娘を守ろうとしない父親とは対照的に、どんな状況でもハナちゃんの心を第一に考える姿は、親としての強さを感じさせます。困難に直面したときほど、自分の感情だけで動くのではなく、守るべき相手のためにどう振る舞うべきかを考えられる大人でありたいものですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ぽん子

