
少年たちが家を出て、森で生活する数日を描く大家(@ksyjkysk)さんの創作漫画『僕らの夏と灰』。森に棲みつく化け物と対峙し、大きく成長を遂げたと思っていた主人公。病室で目を覚ますと「あーあ、見つかっちゃったな。お前、もう大人になれないよ」と、誰かに告げられる。ラストのセリフに背筋がヒヤリ!予想のつかない展開に1.8万いいねが届くほか、「え?どう言うこと?」「大人になるのがダメってこと?」と、解釈に戸惑う声も多かった。今回は、制作の裏側についても併せて紹介していく。構成がわかると、より背筋がゾクリとするぞ。
■無邪気な冒険物語が暗転、謎を残すサスペンスへ着地



小学校最後の夏休み、カズたち5人の少年少女は、誰にも頼らず山の中で過ごす「大人になる儀式」に挑戦する。少年たちの「誰にも見つからずに1週間過ごすゲーム」を描いた今作「僕らの夏と灰」は、読者に無邪気な冒険物語を期待させるが、物語後半で思いもよらない結末へと誘っていく。
山奥で怪物の「灰入道」に遭遇することで急展開を迎える物語。恐怖に直面した5人は「誰かが灰入道の犠牲になる前に、俺たちで殺そう」と、一致団結して退治へと乗り出す。皆が「今の自分から変わりたい」という思いから、勇気を振り絞って行動を起こしたのだ。妖怪退治を終えて喜び合うが、直後にカズ以外の4人が忽然と姿を消してしまう。再び現れた怪物に追われ、必死に逃げ惑うカズ。だが、追って来たのは怪物ではなく、捜索に訪れた消防団員だった…。
作者の大家さんは「もともとこの話は最初から消防団に発見されるまで、カズの妄想です」と明かす。さらに、「崖から落ちたけど、かすり傷で済んだといっていますが、この出来事でかすり傷どころかカズ以外の全員死んでしまいました。この時点で生き残ったカズだけ何らかの影響により、幻聴幻覚を患ってしまいました」と、カズの冒険は最初から崩壊していたという真相を語った。
また、この惨劇の正体は「灰入道の仕業です」とも。「カズの妄想を具現化して、あたかもみんな生きているよう見せていました。灰入道は、カズに人殺しをさせるように仕向けたんですね。遊ばれていたわけです」と、最後に大家さんは物語の核心ともいえる裏話を教えてくれた。
取材協力:大家(@ksyjkysk)
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