学生時代から3年付き合っている慎太郎さんからのプロポーズを受けたサナさん。結婚するにあたり、地元のしきたりや嫁としての役割が多いから頑張ってほしい、将来は地元に帰って子育てしたいと慎太郎さんに言われたサナさんは、昔ながらの考えが根強く残る慎太郎さんの地元でやって行けるのかと不安に。友人のキミさんとハルさんに相談すると「後悔しない?母親が絡むと豹変する人も多いらしいわよ」と言われ、不安を抱えたまま義実家へ。挨拶するなり仕事をしていることを責められ驚いていると、「嫁の義務は夫を支え後継ぎを産む事」と義父に断言されてビックリ。その後、「お台所手伝って」と義母に言われ、ハルさんのアドバイスでエプロンを用意していてよかったとホッとするのでした。義母にいわれお酌をしていると、義父から「うちの嫁のサナです」といきなり呼び捨てされてドン引きします。さらに料理の配膳や空のお皿を下げたりと大忙し。帰省時に進太郎から「両親も気に入ったみたい」と嬉しそうでしたが、サナさんの胸は不安を帯びていました。翌週はサナさんの実家への挨拶です。義実家と違う雰囲気のなか和やかに進む挨拶や、料理が得意ではないからと張り切って頼んでくれたお寿司を、慎太郎さんはじっと見つめていました。
娘の前では照れ臭い話題を男同士で交わす

翌週。私と慎太郎は私の実家へ挨拶にうかがいました。 慎太郎を歓迎してくれる両親や、仕事の話を振ってくれる弟の拓也などと和やかに過ごすなか、両親が頼んでいたお寿司が届きました。受け取りに向かう拓也や、「料理が苦手だからお寿司を頼んだ」という母の様子を、慎太郎は考え込みながら見ています。
食後、父が「慎太郎君、お酒はイケる?」と聞くと、「はい」と慎太郎が答えます。「じゃあ、一緒に」といそいそとワインとグラスを持ってきた父が笑顔で言いました。

拓也が「俺もいい?」と聞けば、「いいけど、つまみ持ってきてくれる?」と父が答えます。私も参加したかったのですが、父に「サナは、ちょっとお母さん手伝ってきて」と言われ「分かった」と言いました。どうやら男同士の会話をしたいようです。

男三人で乾杯をし、ワインを楽しみだします。「ところで慎太郎さん、本当に姉でいいんですか?抜けてるってか、どちらかというとどんくさいし」と拓也が楽しそうに問えば、慎太郎は「サナさんは、いつも一生懸命でやさしくて、一緒にいるとホッとする、大切な人です」言ってくれました。

それを聞いた父がにこっと笑い、「慎太郎くん。サナは私たちの大事な娘だ。親バカかもしれないが、いい娘に成長したと思っている。どうぞ、娘をよろしくお願いします」と頭を下げました。その言葉に慎太郎も「・・・はい」と神妙に返事をします。

父が穏やかに「複雑に考える必要なくていいよ。二人仲良く、幸せな家庭を築いてほしい」と言いました。そんな父へ拓也はからかうように「娘はやらん!とか言わなくていいの?」と聞きますが、父は「言ってみたい気もするが、家族が増えるんだ。こんなに嬉しいことはない」と苦笑しました。
サナさんへ母の手伝いをお願いし、男三人になったところで改めて慎太郎さんへ挨拶をする父。拓也さんもからかいながら嬉しそうに話している姿を見て、慎太郎さんは複雑そうです。「家族が増えて嬉しい」と言える父の言葉は、とても素敵ですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん

