
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は6月18日に最終巻の第3巻が発売する『303号室の神さま』の作者・ふに・無9さんに注目し、コミックエッセイ劇場で連載中の『怪異さんと俺』をご紹介しよう。
同作は、とある少年が怪異たちとの友達づくりに励む様子を描いた一作。以前ふに・無9さんのX(旧Twitter)に同作のエピソード『その日、出会ったものは』が投稿されると、多くの人の関心を集めて6万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のふに・無9さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■壁に描かれた怪異と友達に?

ある日、壁に描かれた人と犬の落書きを見た少年は、すぐにそれが怪異であることに気づく。話しかけると、「おや 気づかれた 目がいいなぼうず」「きゃん」と反応。
さらに少年の顏や服が汚れていることに気づいた怪異は「こっちはいいよ 煩わしいものは何もない平らな世だ」と誘うも、少年は「行ったら帰す気ないでしょ?」と即答する。
そして、反対に少年が「こっちで一緒に遊ばない?」と怪異を誘い…。読者からは「胸がほっこりした」「ワンちゃんの怪異が可愛い」といった反響が上がっていた。
■『怪異さんと俺』が誕生したきっかけは“幽霊が見える”同級生?

――『怪異さんと俺』を描くに至った経緯をお教えください。
幼少の頃、同級生に“幽霊が見える“という子がいました。その頃の私自身はオカルト方面にあまり興味がなく、その子の話を真剣に聞いて受け止めることができませんでした。話の真偽はともかく、もっと正面から受け止められていたらな、と数年を経てその子と再会した時に思ったのがきっかけです。
『怪異さんと俺』を描き始めた2、3年前、Xに投稿を始めた頃に書籍化のお話をいただきました。とてもありがたいお話だったのですが、描いた経緯や元々が短編ということもあり、書籍化の判断はとても悩みました。最終的にお受けできたのは、私が描いた漫画を件の同級生が喜んでくれたからだと思います。
――『その日、出会ったものは』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
登場する怪異さんの絵のタッチを水墨画風に調整し、壁の中と外の違いを視覚的にわかりやすくなるよう頑張りました。
水墨画風は普段あまり描かないタッチだったのですが、描いているととても楽しく筆が乗った結果が犬の登場でした。ですので、犬の感情表現に少しの注目をいただければ嬉しいです。
――別作品の『303号室の神さま』の最終巻である3巻が6月18日に発売されますが、描き終えた際の感想などをぜひお聞かせください。
物語を描き終えるという経験は今回の『303号室の神さま』が初めてでした。どのような作品を描いていても、描き終わった後も常に「この内容で本当に良いのか」という思いは付きまといます。不安でぐるぐると思考が回る中で「こうするしかなかった」という慰めを胸に、拙作が読者にとっての面白いまで仕上げられていることを願っています。
――読者へメッセージをお願いします。
いつも拙作をお読みくださりありがとうございます。私が漫画を描く原動力は読者の皆様です。皆さまにお読みいただいて初めて作品が完成したと思えます。今後もお楽しみいただけるよう尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、2026年6月18日(木)に『303号室の神さま』最終巻が発売されます。ぜひ見届けていただければ嬉しいです。ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

