「カロリーゼロ」「シュガーフリー」と表示された食品に含まれる人工甘味料。アスパルテームやスクラロースなど、砂糖の数百倍の甘さを持つ成分が多く、私たちの食卓に広く浸透しています。本セクションでは、代表的な人工甘味料の種類と特徴を整理し、その影響を正しく理解するための基礎知識をお伝えします。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
人工甘味料とは何か|種類と特徴を理解する
人工甘味料とは、砂糖に代わる甘みを提供するために化学的に合成または精製された物質の総称です。カロリーが砂糖より低い、あるいはほぼゼロであることから、ダイエット食品や糖尿病向けの食品に幅広く使用されています。
まず基本的な種類と特徴を押さえることが、影響を正しく理解するうえで重要です。
代表的な人工甘味料の種類
人工甘味料には複数の種類があり、それぞれ甘みの強さや用途が異なります。代表的なものとして、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)などが挙げられます。アスパルテームは砂糖の約200倍の甘みを持ち、清涼飲料水やガムに使われることが少なくありません。
スクラロースも砂糖の約600倍の甘みを持ち、加熱しても安定しているため調理用食品にも使われます。
サッカリンは古くから使われてきた人工甘味料で、砂糖の約300〜500倍の甘みがあります。アセスルファムKは後味がやや苦みがちなため、ほかの甘味料と組み合わせて使われることが多いです。
これらはいずれも少量で強い甘みを出せるため、製品のカロリーを大幅に抑えられる点が製造者にとっての利点とされています。
まとめ
人工甘味料はカロリーを抑えるという点で便利な選択肢に見えますが、腸内細菌のバランスを崩したり、血糖値に想定外の変動をもたらしたりする可能性があることが研究によって示されています。「ゼロカロリーだから安心」という思い込みを見直し、食品表示を確認したうえで摂取量を意識することが大切です。
気になる症状がある場合は、内科や糖尿病内科に相談し、食事全体の見直しを専門家とともに進めることをおすすめします。
参考文献
厚生労働省「食品添加物に関する情報」
国立研究開発法人 国立がん研究センター「科学的根拠に基づくがん予防」
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
- 週2Lの“甘い飲み物”で「不整脈」リスク増加、甘味飲料の飲み過ぎに要注意!
──────────── - 人工甘味料で「2型糖尿病」のリスク増加 知らずに陥る“ゼロカロリーの罠”とは
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