親戚が一堂に会する義実家の法事で、楽しい会食が始まろうとしていたときのこと。義母から私と娘だけを別室へ追いやるような、あからさまな仲間外れの言葉を笑顔で告げられました。疎外感と悲しさで言い返せず、黙って部屋を出ようとしたその瞬間、夫が放った思いもよらないひと言とは……。
法事の席で仲間外れにされた私と夫の対応
義実家で親戚が集まる法事がありました。
以前から、義母と一緒にいると、私はどこか線を引かれているように感じることがありました。私の実家から地元の特産品が届いた時、義母が親戚の前で箱を見せながら、「お嫁さんのご実家から頂いたの。こういう素朴な物がお好きなのね」と笑ったことがあります。母が悩みながら選んでくれた物だっただけに、贈り物だけでなく、実家まで見下されたように感じ、胸が痛みました。
ほかにも、私が実家での出来事や習慣について話すと、「そちらではそうなのね」と、義実家とは違う側の人間であることを確認されるような言い方をされることがありました。義母に悪意があったのかはわかりません。一つ一つは、言い返すほどのことではなかったのかもしれません。それでも私は、義実家に行くたびに、自分だけが家族の輪の外に置かれているような居心地の悪さを感じていました。
そんな中で迎えた法事の日、会食の時間になり、親戚一同が広間に集まって仕出し弁当を囲もうとした、まさにその時のことです。
義母が私に向かって、「娘ちゃんが泣いたらみなさんに迷惑がかかるから、あなたと娘ちゃんはあっちの小さな和室で食べてね。お弁当は後で持っていくから」と、当たり前のことのように言いました。
確かに娘は、まだ長い時間じっと座っていられる年齢ではありません。でも、その言葉を聞いた瞬間、「また私だけが外されるんだ」と思いました。これまで笑って受け流してきた義母の言葉まで一気によみがえり、胸が詰まりました。
親戚の前で言い返すこともできず、私は黙って娘を抱き上げ、和室へ向かおうとしました。
すると、夫が立ち上がりました。
「じゃあ、俺もそっちで食べる」
義母が驚いたように、「あなたまで行かなくてもいいでしょう。あなたはうちの人間なんだから」と言いました。
その言葉を聞いて、胸の奥がさらに冷たくなりました。では私は、やはり“うちの人間”ではないのだ。義母がこれまで何気なく口にしてきた言葉の意味を、はっきり突き付けられたような気がしたのです。
夫は少し黙った後、「だからだよ。俺の家族は、〇〇(私の名前)と娘だから」と言いました。そして、「娘のことは俺も見るし、〇〇(私の名前)だけを別にするのは違うだろ」と続けました。
義母は赤面し、気まずそうに口をつぐみました。夫は自分の弁当を持ち、私と娘と一緒に小さな和室へ来てくれました。
夫がそんなふうに言ってくれるとは思っていなかったので、私は驚いて何も言えませんでした。
狭い部屋での食事になりましたが、夫がそばにいてくれたことで、張り詰めていた気持ちが少しずつほどけていきました。娘にご飯を食べさせながら、夫と顔を見合わせて笑えたことが、何よりうれしかったです。
その後、義母からあの日のことについて謝罪があったわけではありません。ただ、次に親戚が集まった時、義母は私たち家族の席を最初からみんなと同じ場に用意していました。以前のように、私の実家のことを軽く扱うような言葉を向けられることも、少しずつ減っていきました。
夫があの場で言葉にしてくれたことで、義母にも、私をいつまでも「外の人」のように扱うことはできないと伝わったのかもしれません。あの法事の日、夫が私と娘の隣に来てくれたことで、私はようやく、「私だけが我慢しなくていいんだ」と思えました。夫が私の側に立ってくれたことに、とても感謝しています。
著者:清水 奈緒/30代女性/1歳の娘を育てる新米ママです。初めての育児に戸惑いながらも、夫と協力して楽しく過ごせるよう努めています。義実家との付き合い方については、付かず離れずの距離感を模索している最中です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※AI生成画像を使用しています

