第二子の出産は、深夜2時に突然の破水から始まりました。1人目のときは陣痛開始から出産まで15時間以上かかったため、今回も余裕があるだろうと高を括っていたのですが……。
タクシー運転手の神対応
病院に電話をしている間に陣痛の間隔がいきなり3分を切ったのです。夫に上の子を任せ、私は震える手で陣痛タクシーを呼びました。 タクシーに乗り込んだ直後、これまでに経験したことのない激しい痛みが襲ってきました。私が後部座席で必死に耐えていると、運転手さんが「お母さん、落ち着いて。最短ルートで行きますからね」と冷静に声をかけてくれました。しかし、病院まであと数分というところで、ついに我慢の限界が訪れ、「もう頭が出てきそうです!」と叫んでしまったのです。
運転手さんは即座にハザードをつけ、病院の救急入り口に車を滑り込ませると、車から飛び降りて病院のスタッフを呼びに走ってくれました。そのままストレッチャーが運ばれてきて、分娩室に入ったわずか5分後、無事に次女が誕生しました。
安心した一方で、私は「車内を汚してしまっていたらどうしよう」と不安になりました。産後落ち着いてからタクシー会社に連絡し、運転手さんにつないでもらいました。そして、車内を汚してしまっていないか確認と謝罪をしたうえで、必要であればクリーニング代を負担したいと伝えたのです。すると運転手さんは「ご連絡ありがとうございます。無事に産まれたと聞けて安心しました。それが一番うれしいです。どうかお気になさらず」と、やさしい言葉をかけてくださいました。
後日、夫からも改めてお礼を伝え、その温かさに胸が熱くなりました。経産婦の進行の早さを甘く見ていた自分を反省すると同時に、見ず知らずの私を助けてくれた運転手さんのプロ意識に深く感動しました。この経験から、何事も「前回と同じ」と思わず、少し早めに備えて行動することの大切さを学びました。
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個人差はありますが、一般的に2人目以降の出産は1人目のときの約半分の分娩時間ともいわれています。
「1人目と同じくらいだろう」と思っていても予想以上に急展開になることも。深夜の突然の破水や急激に進む陣痛の中で、不安と痛みに耐えながら病院へ向かったママの心細さは計り知れなかったと思います。 そんな中、冷静に対応してくれたタクシー運転手さんの存在は本当に心強かったですね。今回のように急な出産に備え、事前に陣痛タクシーの登録や連絡先、病院までの移動手段を家族で確認しておくと安心につながります。
出産の進み方には個人差がありますが、「前回と同じくらいだろう」と思い込まず、少しでも異変を感じたら早めに病院へ相談することが大切です。いざというときに慌てないためにも、陣痛タクシーの登録や連絡先、家族との役割分担を事前に確認しておけると安心ですね。
監修:関根直子(助産師)
著者:小林 瑞穂/30代女性・公務員/現在、生後半年と3歳の姉妹を育てている母です。平日はワンオペ育児に奮闘中ですが、週末に家族で公園へ出かけるのが一番の楽しみです。第2子の出産時は、第1子の時とは全く違うスピード感に驚きの連続でした。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
監修者:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

