由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫も育児には積極的に参加してくれますが、娘の安全をあまり考えてない夫のやり方に、意見してしまうことも……。
先日も、由美さんが夕飯を作っている間、きちんと見守っていなかったせいで娘がベビーゲートに足をはさんで大泣きしているのに、夫は呑気にゲームを続ける始末です。
夫を感情的に責めると、言い方が気に入らないと不機嫌になり、逆ギレしてきました。あまりにも腹が立った由美さんは、友人とのグループチャットで愚痴を送信。友人たちが共感してくれたことで心が落ち着いた由美さんは「キツい言い方をしてごめん」と謝罪し、夫も謝罪してくれました。しかもお皿洗いまで買って出てくれたのですが、夫はそのことを「気配りレベルたけ〜〜〜!」と自画自賛。
後日、「気配りじょうず」だと言って会社の先輩や同僚にこのエピソードを披露しましたが、同僚から「自虐ネタ」扱いされたことが引っ掛かり、自分が「気配りじょうず」であることを確認するために公園にやってきました。混雑している公園で、娘を安全に遊ばせるのは思った以上に大変。そして夫は、写真を撮るのに夢中になっていて、娘が他の子どもと衝突しそうな状態に気づけませんでした。
「しゅーーーーっ!」
すべり台で娘の後ろにいた男の子が、元気よくすべり降りてきました。
夫がギリギリのタイミングで娘を抱き上げたため、娘と衝突することはなかったものの「あっ、すいませんでした。大丈夫すか?」と適当に謝ってきた男の子のパパに、夫はブチギレ。
「いや、大丈夫じゃないですよ! ちゃんと見ておいてくださいよ!」と声を荒らげ、「お子さんおおきいですよね? すべり終わるまですべるなって教えてないんですか!?」と、感情に任せて責め立てました。すると、相手は「すんませ~ん」と言って、そそくさと息子を連れて帰って行ったのです。
親子が悪いのは大前提だけど…









「な……なんだあの親子……」
夫は怒りに声を震わせています。由美さんも「何今の……! ひどすぎる」と夫の怒りを理解しながらも「聖也もスマホ持ってよそ見してたでしょ?」と、夫の不注意もよくなかったと指摘しました。
『はぁぁぁぁあ?』
由美さんの言葉に納得がいかない夫は、怒りがこみあげてきたのですが……。
『たしかに俺が写真を撮っていなかったら、うしろの様子にも、もっと前に気づいて、こころも安全だった……よな……』
娘の顔を見て冷静さを取り戻し、夫は自分の行動を反省したのでした。
◇ ◇ ◇
子育てに積極的に関わろうとする姿勢は素晴らしいことですが、大切なのは「参加すること」と「安全に見守ること」をセットで意識することではないでしょうか。今回の夫のように、そばにいるのに別のことに集中してしまうと、いざというとき一歩遅れてしまうことがあります。
公園など人の多い場所では、自分の子どものことだけでなく、周囲の状況にも目を向けると、危険を察知しやすいでしょう。スマホを見ている一瞬のうちに子どもが危険な目に遭うことは、珍しくありません。お子さんとの外出中は、なるべくほかのことに気を取られないように意識して過ごすとよいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

