この記事では調査結果を踏まえ、親と子それぞれの視点から見える「まなびかた」の実態にフォーカス。さらに、担当者へのインタビューから、この調査を通じて中高生たちに届けたいコクヨの想いを紹介する。

■親子ともに「まなびかた」に不安を感じている実態
今回の調査では、中学・高校生とその親を対象に、「自分に合ったまなびかた」や「勉強のやり方」についての実態が調べられた。その結果、中学・高校生の7割以上(76.0%)が「自分に合った勉強法を模索中・見つけられていない」と回答。また、親も約半数(47.2%)が「わが子に合った学習方法がわからない」と答え、親子ともに「まなびかた」に不安を抱えていることが明らかになった。

■わが子の「まなびかた」発見の手助けをしたい親たち。一方、子どもたちは…
調査から、親子ともに「まなびかた」に不安を抱えている現状がわかった。さらに調査からは、親子ともに約半数が「勉強のやり方」や「自分に合ったまなびかた」について十分に話し合えていない現状も見えてきた。

また、「わが子に合った『まなびかた』を見つける手助けをしたいか」と親側に尋ねた調査では、78.2%もの親が「手助けしたい」と回答。その一方で中学・高校生の62.0%が「親にすすめられた勉強法は自分にはあまり合っていない」と回答。子どものまなびに積極的にかかわりたい親の想いと、すすめられた勉強法が合わないと感じる子どもとのギャップが浮き彫りになった。


■文具の効果や勉強モチベーションに対する親子間のギャップ
この調査ではさらに「文具がもたらす効果についての調査」も行われた。その結果、「文具は勉強のモチベーションにつながる」と回答した親は30.6%にとどまる一方、中学・高校生の半数以上(54.0%)が「モチベーションが高まる」と回答。文具が勉強意欲に与える影響に対して、親子間で認識に差があることがわかった。

■「まなびかた」次第で勉強に前向きになれる
自分に合った「まなびかた」を見つけることで、勉強に前向きになれるか尋ねた調査では、中学・高校生の77.6%、親の85.6%が前向きになれると回答。勉強がうまくいかないのは単なる能力の問題ではなく、やり方がわかっていないことが一因である可能性がうかがえる。「まなびかた」は一つではなく、自分だけの「まなびかた」と出合えれば、勉強はより前向きで、自信につながるものになるだろう。

■コクヨが提案する文具とメソッドを組み合わせた「まなびかた」のアイデア「まなびレシピ」とは?
学生が気軽に試行錯誤しながら、主体的かつ継続的にまなびを続けるための、文具とメソッドを組み合わせた「まなびかた」のアイデアである「まなびレシピ」を提供しているコクヨ。2025年9月に公開された「まなびレシピ」では、教科書等にメモをして“すぐ書く見返す”ための「メモ勉」、コンパクトなサイズで“スキマ時間に”くり返し見返せる「ちょこ勉」、プリントや薄型パンチを“バインダーにひとまとめ”にすることでプリントの紛失を防ぐ「とじ勉」、自分に合った“ごきげん勉強計画”を立てられる「モチ勉」、さらに、文具を使っている際のストレスを軽減するベース文具など4つの勉強法と便利な文具が提案されている。自分らしい「まなびかた」を発見するためのヒントとして活用してみてほしい。

■親が学生時代にやらかした勉強方法のエピソードを募集する「青春の勉強やらかし選手権キャンペーン」も実施中
調査では、わが子に合った「まなびかた」を見つける手助けをしたいと考える親が多くいるという実態がわかった。そんな親たちへ向け、子どもになかなか伝えられないけど伝えたい気持ちを投稿する「青春の勉強やらかし選手権キャンペーン」が実施中。コクヨのぶんぐ公式Xアカウントをフォローして、本キャンペーンの該当の投稿を引用リポストのうえ、自身の学生時代に「やらかした」勉強方法エピソードについて投稿すると、抽選で「まなびレシピ」からメモ勉セット、ちょこ勉セット、とじ勉セット、モチ勉セット、ベース文具セットを各10人に、グランプリを受賞者(1名)にはフルセットがプレゼントされる。期間は2025年10月20日(月)23時59分まで。

■担当者にインタビュー。中高生の勉強に寄り添うコクヨの想いとは?
ーー「まなびかた」に関する実態調査を行った意図やねらいについて教えてください。
コクヨのノートブランド「Campus」が発売から50周年を迎える節目に、ノートブランドから「まなびかた」のブランドへと刷新します。「Campus」は50年間書くことを通じて人々のまなびを近くで見てきました。おもなターゲットである中高生のまなびを「書く」ことで支えてきましたが、人生100年時代の現代において、学生のまなびに関する課題は多様なものになっています。Campusでは、学力や生きる力につながる「まなぶちから」すなわち「まなびかた」をテーマとしています。
今回の調査では、学生の勉強において「まなびかた」に注目してもらうことを目的としています。勉強が苦手なのではなく、ただ「まなびかた」が見つかっていないだけ。その「まなびかた」を模索する段階で伴走するのが「Campus」であることをお伝えしたいという意図となります。
まずは、学生本人と親御様の「まなびかた」に対する実態を把握し、学校では教えてもらえない「まなびかた」を確立できている学生(親ともに)は少ないであろうという仮説のもと、今後「まなびかた」を見つけていくことで、苦手意識のあった学習が楽しく、前向きになれる可能性を意識してもらうきっかけにしてほしいと考えております。
ーー調査のターゲットとして、中高生だけでなくその親も対象としたのはなぜですか?
親子での意識の差異(もしくは共感度)を示すことで、親子間での意識のギャップを明確にしたかったからです。親御様にとっても、お子様の学力や勉強の進捗については、大きな関心ごとですが、繊細な時期の中高生へ「まなびかた」を直接伝えていくのは難しい場合もあると考えます。文具を通じて、「まなびかた」の会話が生まれれば、会話もしやすくなりますし、お子様の気づきのきっかけにもなるかもしれません。
「Campus」ブランドは文具を通じて学生のまなびをサポートするブランドを目指しており、親子のコミュニケーションツールとなり、それが、お子様の新たな「まなびかた」の入口になることも一つのきっかけだと捉えています。そのような背景があり、親御様にも興味を持っていただけるよう親子への実態調査としました。
ーー調査を受けて、「青春の勉強やらかし選手権キャンペーン」が行われていますが、このアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?
上記のように日頃、お子様に伝えたいけど、聞く耳を持ってもらえない。話しているのに伝わっているのか?などの思いを抱える親御様は多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、どこかでわが子にも伝わるのではないか!という期待を込め、自身の失敗を通して、わが子に伝えたい想いをXで投稿してほしい、そのような発想で今回の企画が生まれました。
ーー読者へのメッセージをお願いします。
今回の調査では、「まなびかた」にまだまだ迷っている学生さんが多くいること、また親子でそのことについて会話は充分でないものの、親御様はサポートしたいとの思いがあることが明らかになりました。
「Campus」の文具を通じて、いろいろな「まなびかた」を試してもらい、自分に合ったまなびかたを見つけてほしいこと、そして、「Campus」をきっかけに、親子で「どんな勉強方法が合うかな?」「この文具、使いやすい?」といったコミュニケーションが生まれることを願っています。
まなびかたは試行錯誤しながら見つけていくものの、「Campus」は、学生のまなびを気軽に、楽しく、わかりやすく、明るく、一緒にサポートできるそんな存在でありたい。それが私たちの想いです。
自分なりの「まなびかた」が見つからない不安、わが子のまなびを支えたい親の想い、親子間での認識のギャップ。さまざまな実態がこの調査から明らかになった。「まなびかた」に正解はない。自分なりの「まなびかた」を見つける旅を、Campusは応援してくれている。
文=栗原志穏
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