
ある日、お気に入りのマグカップを洗っていたmaxぽんぽん丸さんは、急にピーンとあることを悟った。マグカップを見つめ、「つまり、私は彼のマグカップではなかったのだ」と気づいたのだ。彼のために料理をがんばっても「調子に乗ったら嫌だから褒めない」と謎の発言をされたり、ケンカすると平気でひどい言葉を浴びせられたのも、私が彼のマグカップではなかったからだ、と。「私は“なぜか実家にずっとある全然割れない皿”だった」と気づいてしまった。

maxぽんぽん丸さんに本作について話を聞いてみた
――とても深い作品ですね。「私は彼のマグカップじゃなかった」と一番強く感じたエピソードについて教えていただけますか?
ケンカの延長で傷つくことを言われたとき、だと思います。作中でも「お前に明るい未来はない」と言われて傷ついた!というエピソードをあげていますが、言われた言葉はよくも悪くもおまじないみたいに心に残るので、感情に任せて強い言葉をぶつけてはいけないと思いますし、それができるということは、彼の中の私への愛情は彼の感情を超えることがないんだと感じました。傷つけてもいい、という甘えが見えたらマグカップじゃないと思います。
――読者から「今、まさに同じことに気がついたところです」「私は気がつくのに10年かかった」と共感の声が届いていました。maxぽんぽん丸さんは、悟るまでにどれくらいの時間を要しましたか?
なんとなく「このままじゃよくないのかも?」みたいなモヤモヤが1年くらいあったので、はっきりと自覚するまで1年以上はかかったと思います。振られてから3カ月後くらいにやっと「私たちの関係はあんまりいい状態じゃなかった!」とはっきりしっかりと認識できました。
――お付き合いしている現在進行形ではなかなか気づけないですよね。でもちゃんと整理できてよかったですね!
関係を俯瞰(ふかん)できるようになって、彼と私のいいところも悪いところも整理できる心の状態になると、すんなり納得できました。なので、読んでくださった方の中に、交際中に気づけた方がいたならすごいと思います。とても難しいことだと思うので!

maxぽんぽん丸さんの日記漫画は、とても素朴な日常漫画である。「日々、自分の中でぐるぐるしていた思考や妄想を漫画という形で表現をしたら、共感や関心をいただけてとても幸せです」とmaxぽんぽん丸さんは言う。ほんわかした何気ない日常漫画に油断していると、突如深い内容に刺されることも!サクサク読み進められるので、本作『マグカップ』以外の作品もぜひ読んでみて。
取材協力:maxぽんぽん丸(@o0TM8mta5D4jom)
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