
黒木華が主演を務めるドラマ「銀河の一票」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第7話が6月1日に放送。都知事選への“出馬表明”をしたあかり(野呂佳代)が、茉莉(黒木)らの前でつらい過去を打ち明けたシーンに、SNSでは視聴者の反響が多く寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)
■「銀河の一票」とは
同作は、政治家の不正を密告する告発文をきっかけに全てを失った、与党幹事長の娘で秘書を務めていた星野茉莉が、偶然出会った政治素人のスナックママ・月岡あかりを東京都知事にすべく選挙に挑む、新たな“選挙エンターテインメント”。若くして政治の世界で生きてきた女性と、市井(しせい)に生きる女性がタッグを組み、都知事を目指して奮闘する50日間の物語を描く。
幼い頃から政治の世界に身を置いてきた政治家の娘・茉莉は、目指す何かを見つけると周囲を忘れて一直線に突っ走ってしまう性格の持ち主。不正疑惑を隠ぺいし、自身に冷酷な仕打ちを与えた父への復讐(ふくしゅう)も兼ねた都知事選で“選挙参謀”として戦っていく。
対照的に、市井に生きる「スナックとし子」のママ・あかりは、常に明るく周りを照らすような人物だが、過去には「全てを失った」出来事も。そのとき救ってくれた“スナックのママ”のお店で、今もなお働き続けている。“政治は遠くにあるもの”として過ごしていたあかりの元に突如として現れた茉莉が、あかりの人生を一変させることとなる。
主人公・茉莉役の黒木とあかり役の野呂の他、茉莉の父である幹事長派閥のホープで、茉莉を子どものころからよく知る兄のような存在で幼なじみの日山流星を松下洸平、茉莉の父親で与党・民政党の幹事長を務める鷹臣を坂東彌十郎、「スナックとし子」の先代のママ・とし子を木野花、鷹臣の秘書・雫石誠を山口馬木也が演じる。
また、元幹事長秘書で、現在は「よろず困りごと相談所」で街の人々の相談を受けている五十嵐隼人に岩谷健司、都連会長・葛巻仁志に堀部圭亮、東西新聞の記者・雨宮楓に三浦透子、元西多摩市長の雲井蛍にシシド・カフカ、暴露系YouTuberの白樺透に渡邊圭祐、流星の秘書・藤堂昴に倉悠貴、AI企業社長・風間藍生に梶裕貴が扮(ふん)する。
■「チームあかり」の面々は緊急会議を開く
透を刺してパニックになった通り魔に声をかけるうちに、「都知事になるの!」と都知事選に打って出ることをとっさに明かしてしまったあかり。その姿をとらえた動画は瞬く間にネット上で拡散され、体を張ってあかりを守る茉莉も注目の的に。
さっそく、SNSではド派手な“出馬表明”をぶち上げた謎の2人の正体を特定しようとする動きが始まる。折しも、五十嵐と蛍が進めていた民政党への切り崩し工作が実を結び、幹事長・鷹臣に反発する都連会長の葛巻らが離党届を提出。メディアでの歯に衣着せぬ発言で人気を集めるAI企業社長・風間を都知事候補に担ぎ出し、流星と対決する構えをあらわにする。世間の選挙戦への関心は一気に高まっていた。
そんな中、鷹臣の娘である茉莉があかりをサポートしていると世間に知れ渡れば、父娘の対立を嗅ぎつけたマスコミが押し寄せるのも時間の問題と考えた「チームあかり」の面々は、緊急会議を開き、今後の対策を練り直すことに。
取材に備えた想定問答を考える中、あかりが「話しとかなきゃいけないことがある」と切り出すのだった。
■あかりが茉莉らにつらい過去を打ち明けたシーンに「しんどいな…」の声
10年前、あかりは中学校で養護教諭(保健室の先生)として働いていた。そして当時、女子生徒を自殺未遂に追い込んだ人物として週刊誌に書かれた記事を「これ、私…」と言って茉莉らに見せるあかり。中学校に勤務していた頃、保健室登校の鈴原ほのか(根本真陽)という生徒の面倒を見ていたあかりは、彼女が粘土で作った作品を見て感動し、少しずつ交流を深めていった。
ある日、ほのかが作った人形を見て「ちょっと寂しそう?」と聞いたあかりは、「消えたいなって。教室、一人でいると…。でも、消えられなくて」という生徒の言葉に、「そっか。食い止めてるんだね、この子が。鈴原さんが消えないように」と優しく寄り添った。
ところが、学校へやってきたほのかの母・沙耶(宮地真緒)が、ちゃんと学校に行けるようになるまで自宅では人形作りを禁止したことを担任とあかりに告げ、「保健室ではよく話して笑ってくれて…」と話すあかりに、「困るんです。甘やかしてくれる人とだけ話せても」と不満をぶつけた。そして、担任は「人形作り以外の指導に切り替えて、一日も早い教室復帰を目指します」と沙耶に約束する。
その夜、ほのかはあかりのマンションを訪れ、「お母さんに死ぬっていう!」と涙を流しながら大声で叫んだ。あかりは彼女を抱きしめながら「教室、頑張ってみない? 朝、先生も一緒に行く。つらかったら休み時間、保健室においで。担任の先生とお母さんには私から話すから」と約束をする。
ところがその後、自宅に帰ったほのかは母親と言い争いになり、ベランダから飛び降りてしまう。命に別状はなかったが、あかりは責任を問われて出勤停止になり、ほのかとの接触も一切禁止になった。
そのことが週刊誌に掲載されたことで、SNSでは「あかりが追い詰めた」や「二人は性的関係だったんじゃないか」などの憶測が飛び交い炎上したという。学校にも家にもいられなくなり、ほのかが言っていた「消えたい」気持ちが分かったと、あかりは茉莉らに打ち明けて涙を流した。そんなあかりに、茉莉は「もう大丈夫です。把握しました。ありがとうございます。消えないでくださって」と優しい言葉をかけ、五十嵐も「俺はあんたの10年信じるよ」と伝えるのだった。
あかりが茉莉らの前でつらい過去を打ち明けたシーンに、「あかりちゃんの過去、しんどいな…」「えぇ…あかりちゃんは悪くないじゃん」「ちょっと酷いけど母親の気持ちもわかる」「ほんとクソ親」「鈴原さん、相当苦しんでる」「親が子を追い込んでるじゃん」「大人になったら一生忘れないような先生だったのに」「これは辛すぎる」「でも、とし子ママに出会ったから消えなかった」「SNSの怖さ」などの声が上がり、「銀河の一票」がX(旧Twitter)のトレンド2位にランクインしていた。
番組ラストでは、大人になったほのかからあかり宛にかわいらしい人形が届いた場面も。第8話が楽しみだ。
◆文=奥村百恵

