脳トレ四択クイズ | Merkystyle
増子敦貴が語る“表現者としての現在地”ドラマ・映画、GENICのライブツアーまで駆け抜ける等身大の素顔

増子敦貴が語る“表現者としての現在地”ドラマ・映画、GENICのライブツアーまで駆け抜ける等身大の素顔

GENICのメンバーで、俳優としても活躍する増子敦貴が出演中のドラマなどについて語った
GENICのメンバーで、俳優としても活躍する増子敦貴が出演中のドラマなどについて語った / 撮影=小山志麻

ダンス&ボーカルグループ・GENICのメンバーとして、現在はツアー真っただ中の増子敦貴。俳優としても目覚ましい飛躍を遂げ、直近では2026年3月下旬から4月上旬にかけて「サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~」「産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ」(共にテレ東系)、配信作品「夫に抱かれながら、不倫します」(タテドラ)と、3作のドラマに立て続けに出演している。さらに6月30日は韓国で撮影された日めくりカレンダーを発売、9月には映画「ホーム スイート ホーム」の公開が控えている。さまざまなフィールドで活躍する増子に現場でのエピソードや仕事への思いを聞いた。

■3本のドラマ撮影が重なった怒涛の日々

――3月下旬から4月上旬にかけて、増子さんが出演されるドラマが3作放送されています。「サレタ側の復讐」「産まない女はダメですか?」「夫に抱かれながら、不倫します」と、どれもインパクトの強い作品ですが、撮影期間は重なっていたのでしょうか?

「サレタ側の復讐」と「産まない女はダメですか?」の撮影時期はほぼ同時期でした。さらに「多すぎる恋と殺人」(日本テレビ系)のゲスト出演なども重なっていて、ありがたいことに怒涛のスケジュールでした。

――それだけ時期が重なると、役作りや気持ちの切り替えが大変だったのではないですか?

それが、役ごとに性格や背景がかけ離れていたので、演じ分けという点ではやりやすかったです。ただ、同時期に撮影していると、例えば髪形などを大きく変えられないので「見ている方にどれも同じだと思われたら負けだ」という思いはありました。だからしぐさや声質を意識して、独自のキャラクターを作り込んでいきました。

――膨大なせりふを覚えるのもひと苦労ですよね。コツはあるのでしょうか?

他の俳優さんたちがどうやって覚えているのか知りたいぐらい毎回必死です(笑)。例えば、掛け合いが多いテンポの速いシーンだと、相手のせりふをスマートフォンに録音して、自分のせりふの部分だけ間を空けておくんです。その間合いに合わせて自分のせりふを言う練習を繰り返しています。

ただ、状況を説明するような長ぜりふは暗記するしかないですね。あとは、夜寝る直前と朝起きた直後に台本を読むこと。これが最も記憶に定着すると信じて実践しています。

――今回演じた中で、特に難しさを感じた役柄はどれですか?

一番難しかったのは、「サレタ側の復讐」の七瀬祐一郎です。七瀬は起業を目指す気さくな青年なのですが、バックボーンがあまり描かれていないんです。例えば、「産まない女はダメですか?」の松原直樹という役は引きこもりですが、そうなってしまった明確な理由があり、そこから勇気を振り絞って一歩踏み出すまでの感情の流れが分かりやすくて。だから、自分の部屋という安全な場所から、外の「地獄のような環境」に出たときの怯えたような動きといったしぐさが自然とできました。

でも七瀬は、あのドロドロとした復讐劇の中で、ひとりだけフレッシュな青年なので、視聴者の方からすると「何か裏があるでしょ!」と思われてしまう(笑)。本当に裏があるのかどうかはさておき、どこまで謎めいた部分や奥行きを出せばいいのか、その絶妙なバランスをとるのが難しかったですね。
増子敦貴
増子敦貴 / 撮影=小山志麻


■先輩俳優たちから受けた大きな刺激

――各作品のオンエアも終盤に向かっていますが、これから配信や放送される部分も含めて、ご自身の出演シーンで注目してほしい見どころを、一つずつ教えてください。まずは縦型ショートドラマの「夫に抱かれながら、不倫します」から。

この作品はすでに全話配信されています。短い時間の中でとてもテンポよく見やすい内容になっているのですが、最初から結婚指輪をしていて、そこから不倫に走るという流れの中で、過去の回想シーンが非常に重要な意味を持っています。僕が演じる久我徹、紗奈(剛力彩芽)夫妻が死産を経験した回想シーンが印象深くて、ぜひ注目していただきたいポイントです。

――「サレタ側の復讐」はいかがでしょうか。

8話のシーンなのですが、奈津子(水崎綾女)さんがしょんぼりとした様子で帰宅しているところに、僕がバッタリ遭遇するんです。寂しそうな表情を見つめた後に、「一緒にカップラーメンを食べましょう」と誘って、告白みたいになるシーンがあります。王道のシチュエーションですけど、そこは見どころだと思います。

――「産まない女はダメですか?」では、どんなシーンが印象に残っていますか?

直樹が母(西田尚美)を刃物で刺すという衝撃的な展開の後、警察署の面会室で姉のアサ(宮澤エマ)と対面するシーンは、視聴者の皆さんも思わず「直樹、かわいそうすぎる…」と心を痛めるような名場面だと思います。我慢に我慢を重ねて、それが決壊して感情がぶわっとあふれ出してしまうようなお芝居は演じがいがありました。

――これらの作品を通して、先輩俳優の方々から受けた刺激も大きかったのではないでしょうか?

「産まない女はダメですか?」では、宮澤エマさんのお芝居がすごく印象深かったです。エマさんのお芝居は、例えるなら“レントゲン写真”のように、細かいところまでくっきりと見透かせるような繊細さがあるんです。どれだけ多くのことを緻密に考えてこの現場に臨まれているんだろうと、たくさん勉強させていただきました。

あとは、お母さん役の西田尚美さんのお芝居にも圧倒されました。本番のお芝居がテストのときよりも遥かに怖くて…!気味の悪い怖さを見事に表現されていて、本当に鳥肌が立ちました。そのすごみがあったからこそ、直樹のかわいそうな部分がより際立ったのだと思います。

――映像作品だけでなく、舞台での経験も糧になっていますか?

はい。以前出演させていただいた舞台「千と千尋の神隠し」では、上白石萌音ちゃんや夏木マリさんをはじめとするキャストの皆さんにものすごく刺激をもらいました。チーム全体のクオリティーが高く、その環境にいられたこと自体が僕にとっての大きな財産です。海外公演を通じて、お客さんの反応によってパフォーマンスがどう変わるかという演劇のカルチャーを肌で学べたことも、最高の経験でした。
増子敦貴
増子敦貴 / 撮影=小山志麻


■不倫や浮気ドラマは「一種のファンタジー」

――今回出演された3つのドラマはすべて「夫婦」をテーマにしており、しかも破綻した関係ばかりです。こうした作品に関わる中で、ご自身の結婚観や理想の夫婦像について考えることはありましたか?

僕は現実味がないくらい、ずっと仲のいい夫婦に憧れます。子どもが生まれても、家族みんなでおそろいの服を着て、ピースサインをして笑顔で自撮りするような。お互いを一生リスペクトし合える、明るく温かい関係が理想です。

――昨今、不倫や浮気をテーマにしたドラマが非常に多く、視聴者からの人気も高いです。このブームの背景には何があると考えますか?

あくまで僕の個人的な考察ですが、今はSNSが発達していて、何でもかんでもすぐにバレてしまう時代じゃないですか。だから現実世界では、不倫というもの自体が実は減ってきているんじゃないかと思うんです。現実でしづらいからこそ、一種の「ファンタジー」としてフィクションの中で楽しみたい人が増えているのかなと。あるいは「してみたい気持ちはあるけれど現実にはできない」というスリルを、安全な場所からのぞき見感覚で楽しんでいる方が多いのかもしれませんね。

――縦型配信ドラマの「夫に抱かれながら、不倫します」は、テレビドラマとは撮影スタイルは異なったのでしょうか?

全然違いましたね。撮影スケジュールが約6日間とすごく凝縮されていて、1日に覚えなければならないせりふ量が半端じゃなかったです。ただその分、チーム全体の作品に懸ける熱量がすごく高くて、とても濃厚で楽しい時間でした。一番の違いは画角で、縦型なので上に映ってはいけないものがないか、常に気を配る必要があります。ツーショットの時は普通のドラマ以上に二人の距離をギュッと詰めないと、画面に収まらないという難しさもありました。

また、縦型ドラマならではの魅力として、展開の急スピードとテンポのよさがあります。一瞬で印象に残るようなインパクトの強いシーンが連続するんです。視聴者を飽きさせないために、脚本にもパワーワードがぎっしり詰まっていて、ショートドラマ特有の工夫を感じました。
増子敦貴
増子敦貴 / 撮影=小山志麻


■癒やし系ポジションを演じた映画「ホーム スイート ホーム」の愉快な現場

――9月4日に公開される映画「ホーム スイート ホーム」についても伺います。前田公輝さん、駒木根葵汰さん、八村倫太郎さんといった同世代の俳優が集まった作品ですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

本当にアットホームで、右を見ても左を見ても友達がいるような安心感がありました。前田公輝さんとは今回初めてご一緒させていただいたのですが、お芝居の面でも勉強になりましたし、この4人だからこそ描けた素晴らしい家族愛・親子愛の作品になったと思います。倫ちゃんとは親子役だったのですが、彼は同い年とは思えないほど大人っぽくて余裕があるので、お父さんと言われても全然違和感がなかったです。僕ときいちゃん(駒木根葵汰)は身をまかせて楽しくやらせてもらいました。

――その4人の中で、増子さんはどのようなポジションだったのですか?

自分で言うのも何ですが、癒し系ポジションだったと思います(笑)。というのも、僕の役柄が少し特殊で、オネエ言葉で話すキャラクターだったんですよ。朝5時から夜11時くらいまで、そのテンションを保ったまま、裏でもずっと「かわいい〜ありがとうございま〜す!」みたいな感じで振る舞っていたので、それが結構、大変でした(笑)。

――撮影中に特に印象に残っているエピソードはありますか?

きいちゃんをビンタするシーンですね。当ててもいいというお芝居だったのですが、本番で僕の手の位置が少し高くなってしまってNGを出してしまったんです。きいちゃんを2回もビンタすることになってしまい、「本当にごめんね!」と平謝りでした。

――撮影後、皆さんとプライベートで過ごす時間はありましたか?

ポスター撮影が全スケジュールの最後だったのですが、前田さんが先に現場を出られたので、きいちゃんと倫ちゃんと僕の3人で韓国料理屋さんに打ち上げに行きました。ビールで乾杯した瞬間は最高でしたね。倫ちゃんは感極まって、ビールを飲みながら「うめえ…!」って泣いていました。「熱い男だな!」って突っ込みながら、最高の時間を共有しました。

――韓国といえば、6月に発売される初の日めくりカレンダーは韓国で撮影されたそうですね。どんなコンセプトなのでしょうか?

月に縛られず、どんな状況でも毎日使っていただける一冊になっています。韓国のエンターテインメントのいいところ取りをして、「もし増子敦貴がK-POPスターだったら」「もし韓国ドラマに出演したら」という、様々なシチュエーションを想像できるような、ポップで格好いい仕上がりになりました。

カレンダー写真のお気に入りのカットは、水色のニット帽を被って、涙ボクロをつけて、カッコよさとかわいさが同居したビジュアルの写真です。皆さんに喜んでいただけるんじゃないかなと自信を持っています。
増子敦貴
増子敦貴 / 撮影=小山志麻


■2つの顔を持つからこその魅力「ライブは生もので、俳優業は職人」

――現在、GENICとしてのライブツアー「GENIC LIVE TOUR 2026 -TIMES-」も真っ最中ですが(8月30日[水]ファイナル)、今回はどのような内容になっているのでしょうか?

今回のツアーは非常にコンセプチュアルで、一つのストーリーを見ているような、舞台要素のあるライブになっています。例えば、最初は囚人服を着て登場したり、ブロックごとに明確なテーマがあって、それに沿った楽曲を披露していきます。「ライブを楽しむ」というより、「観劇する」ような感覚になるシーンがあるかもしれません。このツアーは回を重ねるごとに、もっともっと成長していくライブになると思っています。

――GENICのメンバーとしているときと、俳優として現場にいるときで、ご自身の性格や立ち回りは変わりますか?

まったく違いますね。GENICでは年齢的にお兄さんなので、「僕が引っ張らなきゃ」と気を張っていた時期もありました。でも最近は、メンバーみんなが頼もしくなったので、自由にさせてもらっています。

俳優の現場では初対面の方が多いので、現場がパッと明るくなるような存在でいられるように、ポジティブでいることを心がけています。バラエティ番組では昔は「自分はどう見られているんだろう」と探り探りでしたが、今はシンプルに、ハキハキと噛まずに話すことだけを意識して、素でいられるようになりました。

――音楽と芝居という二つのフィールドで活動する中で、それぞれにどんな楽しさや魅力を感じているか教えてください。

ライブの魅力は、何と言っても「生もの」であることです。舞台で歌って踊り、ファンの皆さんの笑顔をダイレクトに見ることができる。自分たちがメインとなって発信したものが、目の前で結果として返ってくる景色は、一度味わうと忘れられないくらい中毒性があります。

一方で、俳優業は職人のような感覚です。自分たちがメインというよりは、「作品」という大きな目標に向かって、スタッフの一員としてピースを埋めていく作業です。まったく異なるアプローチですが、どちらも最高に魅力的で楽しいです。

これからも、ライブでは喉を潰すくらいの覚悟で臨みますし、俳優としても色々な役柄で皆さんの心を動かせるように頑張ります。ライブでは日替わり曲なども用意して、何度でも足を運びたくなるようなステージを届けていくので、ぜひ心待ちにしていてください!
増子敦貴
増子敦貴 / 撮影=小山志麻


◆取材・文=小山内麗香
ヘアメイク=MASAYA
スタイリング=宮川幸(P-cott)

提供元

プロフィール画像

WEBザテレビジョン

WEBザテレビジョンは芸能ニュース、テレビ番組情報、タレントインタビューほか、最新のエンターテイメント情報をお届けするWEBメディアです。エンタメ取材歴40年以上、ドラマ、バラエティー、映画、音楽、アニメ、アイドルなどジャンルも幅広く深堀していきます。